カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

46年ぶりの天文ショー

2009-07-22 12:50:06 | 雑記帳
昨日(日本時間7月22日)、日本を含む世界各地で日食が観測されました。
特に硫黄島や鹿児島のトカラ列島や奄美大島などでは、皆既日食となりました。
月が太陽を完全に覆い隠す皆既日食。
日本の陸地でこの壮大な天体ショーが見られるのは、1963年7月21日の北海道以来
実に46年ぶりのことだそうです。

硫黄島付近の太平洋上の皆既継続時間が6分44秒と、今世紀に起きる皆既日食で最長。
人が住む場所で継続時間が最も長いのは、トカラ列島の悪石島で6分25秒。
おかげで島民が100人にも満たない小さな離島に、大勢の観光客が押しかけちゃって、
現地は大変なことになってたらしい。

実際、観光の島じゃないからそんなに観光客を受け入れる素地が無いってことで、
事前に「入島は所定のツアー客に限る」ということにしたらしいんですが、
ツアー料金が高い(約30万円)こともあって、密入島者が大量に出たとかなんとか、
ここアメリカに居てさえ、正に日本中を上げてのお祭り騒ぎといった観がありました。

かくいう私も、中学生の頃には天体望遠鏡を持ち出してはベランダで月を見ていたクチで
もし日本に居たら、お休みをとって観に行ってたかもなーなんて思ったりしますが。。。
(実際には、お天気には恵まれなかったようですが)

アメリカでは全く観測できないので、ニュースにもなりませんでしたが、
日本ではNHKが中継番組を放映してましたね。
他にもインターネットで、観測の状況を生中継しているサイトがあったので、
私もPC前に張り付いて見てしまいました。(通信状態が悪かったのが残念だったけど)

太陽が刻々と欠けていく様子や、真っ黒な太陽とそれを取り巻いて白く輝くコロナ、
そして皆既の直前直後のダイヤモンドリング、とたっぷり堪能させてもらいました。


写真は毎日新聞社のサイト毎日jpから拝借しました。
※毎日jp→【写真ドキュメント】皆既日食2009年7月22日』

古代の人々は、日食は神の怒りだとか不吉な現象だと考えたそうです。
古事記にある“天照大神の岩戸隠れ”も、皆既日食のことだという説があります。
確かに、皆既中は辺りが夜のように暗くなり、気温も少し下がるといいますし、
原理を知らなければ、この世の終わりだと思うかもしれませんね。
メカニズムが科学的に解明された現代でさえ、神秘的なものを感じる天体ショーでした。

次に日本で皆既日食が見られるのは、26年後の2035年ですって。
今度は自分の目で確認できるかな?
イースター島などの南太平洋では来年の夏に見られるとの事。
また観測ツアーが企画されるんでしょうね。
い、行きたい~