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トランジション日記 ~ 変化、変遷

トレイルラン、マラソン、トライアスロンなどレースレポート、ほか、雑感の記録です

【備忘】UTMB 2011関門時間の変更について

2011年09月03日 | UTMB_2011

UTMB2011はレース途中で関門時間が急に緩和されました。理由は良くわかりませんが、当初の19時だと完走率が下がりすぎるという事でしょうか。

地点      関門時間

Arnuva    22:45 → 23:15 30分緩和。(張り紙掲示のみ、SMSなし)

La Fouly    3:30  → 変更なし

Champex-Lac   7:30 →  変更なし

Trient    12:15  → 14:15 120分緩和(ショートメッセージ連絡 AM5:00)

Vallorcine  15:00  → 17:00 120分緩和(ショートメッセージ連絡 AM5:00)

Chamonix   19:00 → 21:00  120分緩和(ショートメッセージ連絡 AM5:00)

Arnuvaが30分緩和されたことで、関門ギリギリの人はArnuva-La Fouly 間の15kmを通年の4h45mではなく、4h15mでクリアする必要があります。45mの厳しさがあったという事になりますね。La Fouly-Champex 間は例年通り2時間で差はなかったです。

そっか、La Foulyで引っかかった人が多かったのはこういう事も理由かも。。

国内、海外含めて、今まで参加したレースでこういう変更は珍しかったので、今後、出場される方に参考になればと思います。・・・・自戒を込めて・・・・

UTMB自体、まだ10回くらいの開催だそうで、こういう柔軟な運用はあるようです。走行計画は関門ギリギリペースは避けた方が良いようです。特に夜間で狭い山道が渋滞すると、追い抜きができません。渋滞している人は、そのペースがリタイヤペースと知らずに走っている可能性がありますね。

 


関門ギリギリ?94.6km Arnuva(アルヌーバ)

2011年09月01日 | UTMB_2011

ここから拍手と歓声の街中を離れます。ゴールしたみたいで本当にいい気分でした。クールマイヨールで泊まりたいなあ・・・

ここから坂の激登りです。Refuge Bertoneまで。この小屋も炭酸水を出してくれたりと至れり尽くせりです。まだ明るい時間帯ですが、ここから標高も高く、寒くなりそうなので装備を着こんでいくことにしました。雨具もグローブも装備。

この前後で鏑木乙女塾の塾長さん御一行と前後します。いつ会っても元気一杯なんですよね。尊敬します。はい。

ここからはRefuge Bonattiまで高低差あまり無いので気楽でした。

Bonattiです。実際はもう暗い中でした。ここのコンソメスープは美味しかったです。さて、次の関門Arnuva(アニューバ)は22:45締め切り。時間感覚はわからないので、大きい峠は無いと思って先に進みます。斜面のトラバース。左に大きな山塊が見えていて、月に照らされて幻想的でした。後から地図でみるとここがグランドジョラスですね。

この辺でもう疲れが来て、加速できない。時々寒さで立ち止まって、座って休憩していると、「Alle!」と声を掛けてくれる。「行こう!」とか「頑張れ!」って事らしいです。そういうお互いの声援にたすけられて前に進んでいると、そろそろ関門時間が気になりだして、加速することにしました。実は暗くて加速しにくいし、人も多いし道は狭いのでパスできずにずるずるペースを遅くしてました。

ここで気合を入れなおし、声を掛けて追い抜きを掛けます。ちょっと危ないところもありますが、ごめん!といってパス。眠かったけどムリヤリ目を覚ました感じです。いいペースで進んでくれる人も一人いたので、その人と加速して下り。ブラックダイアモンドのライトも最大光量にして、二人で前を抜きに入ります。ようやく関門が見えて締め切り5分前。

前の係員が談笑しててゲートを開けてくれない。「おーい、どいてくれよー。」後ろからは「OPEN THE GATE!!」と叫ぶ声。そりゃそうだ。そしたら、係員が「関門が30分延びたから大丈夫よ」って言う。でも知ってるのは君だけでしょ。と思ったけど、とりあえず、バーコードチェックを受けて、エイドへ。

確かに22:45の張り紙がマジックで消して23:15に変更になってる。ということは次のLaFoulyも3:30が延びるのかなー????でも表記は3:30のままでした。

弱気になってるから自分に都合よく解釈するといういい例ですね。

とりあえず、前に進めるということで先に行きました。


UTMB Race 77-82.4km Courmayeur クールマイヨール、大エイド 

2011年09月01日 | UTMB_2011

クールマイヨールで寝る時間が欲しい!

ただそれだけで加速して走ってしまいました。脚を残すためには良くないですが、ふもとの小屋が見えて加速してました。

実はココをクールマイヨールと勘違いしてました。ここはColCheckroit MaisonVielle (チェックロイト峠、古い家)だそうです。

コーラだけもらってすぐに通過。

ここからゆるやか下りと思ったら、クールマイヨールまでの激下り坂です。17.6%で4kmの下り。好き嫌いを言うべきではないですが、スキー場のダウンヒルのような下り。ジグザグでしかも狭い。追い越し、追い抜きもかなり苦労します。

町に下りてくると、シャモニのような雰囲気。みんな拍手してくれます。ゼッケンに日の丸がついているので「ジャポン!」「コニチハ!」とか声援がありがたいです。でもなんかゴールした雰囲気。ハセツネのゴールのようなかんじ。

でもここはまだ中間くらいなんだよなー。

1時間半くらいの貯金はできたので少し眠れそうです。

アスファルトに「→UT」というオレンジ色のペンキサインを見て行きます。路地裏をグルグルと訳がわかんなくなってきた頃にForum Sports Centerへ到着。

ドロップバッグをもらって、荷物を詰めなおします。今思えば、ここは15分くらいで最短にしたかったところ。時間があるのでよけいにモタモタしてた気がします。

雨具を詰めなおし、電池を交換、余分な荷物は入れ替える。靴や靴下は乾いたので履き替えない。右の内側のくるぶしがなぜが痛む。見てみると赤く腫れてました。

歩けないほどではないですが、気になります。

赤飯と魚の缶詰も用意してましたが、一口食べて、胃が受け付けず、吐きそうになったので止めました。スタート前はあんなにオイシイメニューだったのに・・・。

ジェル他を補給。

あまり消費していないことに気がつきました。エイドで結構食べれるし、水もあまり消費してないですね。食べる余裕が無いという事でしょうか。飴玉もほとんど食べてないです。15分ほどベッドに行って横になりました。横になって体重を分散させて、目をつぶるだけですっきりしました。

係員が17時半に起こしに来て(起きてましたが)

「後10分で関門締めるわよ」と言われました。さて、レース後半に向けて出発です。1時間強は休憩しました。 ノンビリしすぎたね。


 


50km-68km Chapieux(シャピュー)Mont Favre (ファーブル山)

2011年08月31日 | UTMB_2011

Les Chapieux(シャピュー)の大エイド。へ下ります。関門は大丈夫だけど、クールマイヨールで大休止したいので、もう少し貯金が欲しい。飛ばすと足の持ちが心配なのだが、ここは飛ばす事にする。

シャピューを振り返ったところ

大エイドは特に休みを取るつもりはないけど、雰囲気的に設備が充実しているので、安心感があります。コーラをもらって、自分の補給食を食べて、次に出発。ついでに小トイレ。

次の登りはColDeLA Seigne(セーニュ峠)です。小雨g続いてます。

途中に馬もいます。先まで良く見える峠。長いです。

セーニュ峠に到着。ジオドームテントがカッコよかったですね。

ちょっと天候が回復して、長めの下り。5kmの下りだけど、ちょっと加速するか。

LacCombal(コンバル湖)のエイドも少しでパスして、平坦な道。

コンバル湖のエイドを振り返ったところ。ちょうど背中側が行く先とモンブラン。雄大な景色です。

 

この道は平坦でキレイで湖もあって、大好きなトレイルです。

通過時間的な光の周り具合と天候のせいもありますね。

 

牛もいました。湖の周りには100頭くらい。おとなしいから怖くないですが、結構近いです。

A. Vieille sup. という看板 上の小屋という意味かな?

Mont Favre (ファーブル山)の峠を折り返します。晴れてるので暑くなってきて、脱いだり着たりが大変です。

 


UTMB Race 31km-45km Col du Bonhomme(ボンノム峠)

2011年08月31日 | UTMB_2011

コンタミンからノートルダムデラゴージ(大渓谷)

la balmeはボンノム峠への中腹エイド。明るくなってきて、7時ちょい前です。

ちょっと元気が出てきたのと明るくなったので写真を少し撮りました。

道の先がボンノムのコル(峠)この急峻な山容がシャモニ、モンブラン山群っぽいです。

1時間くらいで峠に到着。曇りで、小雪も舞って寒さが増してきます。

後続も続々と。

右下に巻いて降ります。

多分、これが(Croix du Bonhonme)ボンノム十字小屋。

曇りだったこともあり、標高を少し下がれば暖かさは今の服装でギリギリでした。使い捨てカイロも持っていったので、役に立ちました。


UTMB 31.1km Les Contamines ストック落下、紛失

2011年08月31日 | UTMB_2011

Saint Gervais(サンジェルベ)から次のLes Contamines(コンタミン)まで約10km。ここは地図で行くと町の横の道をほぼ平坦に走るコース。とはいえ、夜中の3時ごろ、真っ暗なので、ライトだけが頼り。

ここで足元に雨具の上着?の落し物。拾って落とし主に渡すと、ザックのジッパーを締めてくれとのこと。なかなか締まらずに苦労していた。どうもストックが邪魔なので、片手に2本持って締めてたら、一本落としてしまった。しかもその足元は橋の上。そのまま10m位下の暗い川の中に吸い込まれていった。「うわー!!!」と思わず叫ぶ。ここでレース中止か???

 相手も責任を感じたらしく、「コンタミンまで着いてきてくれたら、このストックを一本渡す。俺は電話するから大丈夫(取り寄せるの意か?)」

多分、スペアがあるんでしょうね。そのストックはベルクロテープ部分が切れていたけど、同じくらいの長さです。それでも相手に迷惑かけたのと、ショックで2時間ほど立ち直るのに時間かかりました。

【教訓・反省】

親切はできる範囲で行う。周囲の安全を確かめる。安全確保できない場合は手出ししない。結果、相手にも迷惑かける恐れあり。 ということをずっと考えながら歩いてました。

それにしても色んな出来事があるもんだ・・・


明るい町中 21km Saint-Gervais(サンジェルベ)

2011年08月31日 | UTMB_2011

スタートは町中、23:30だけど、林間に入って、すぐに暗くなる。装着済みのヘッドライト、腰ライトで視界は良好。流れに沿って走ります。

Les Houches(レズーシュ)で水だけのエイド。そこから800mくらいのLeDeleVretに登ります。

この登り、たいしたことない・・と思っていたら、登りでペース上げてないせいもあって、寒くなってきました。この時間で眠くなるはずは無いのに、眠くなってきました。ヤバイ。これって低体温か?

やむを得ず、一旦停止して、アンダーアーマーと雨具の間にフリースを着込む。それから、手袋も2重にする。これで少し目が覚めてきました。それでもコレより寒くなったら、他に着るものが無いぞ・・。

下りきったところで21km地点のSaint-Gervais(サンジェルベ)

かなり明るく、楽しいエイドです。一応味見もかねて、色々食べました。真ん中のお姉さん、みんなで合唱してました。


UTMB 2011 Race 23:30- スタート前

2011年08月31日 | UTMB_2011

UTMBのレース(リタイヤ)のレポートになります。先日の記事のように出発当日のAM11時過ぎにショートメッセージで携帯にメールが入ってました。スタートは5時間遅らせて、23:30に開始。コースも一部変更。制限時間は(このときは)2日後日曜日の19時。

おっと、開始が5時間遅れで制限が2時間半しか延びてない・・・これは苦しい(とそのときは思いました)

UTMBのレース運営は柔軟ですね、何気なしに携帯を見ておいて良かったー!それでも信用できないので、公式HPとか他の人のHPとかツイッターとかクロスチェックして確認。どうやら、正確なようだ。

登録すると腕にはめてもらえるICタグです。20€デポジットで後で返金してもらえます。正直、アイアンマンとかのタグの方がコンパクトで防水でいい感じ。こっちは布だし、泥臭いですね。

さて、16:30予定を変更したので、睡眠計画と食事計画を考え直そうか。(といっても、19時過ぎにどっかのお店で夕食を食べるくらいかな。結局、エギーユデュミディ駅前の中華料理 金龍飯店でチャーハンと酢豚 、ジャスミンティを頂きました。

20:30にホテルから出ようとすると、かなりの雨。テンションは下がり気味。しょうがないので、雨具を着こんで、ホテルを出る。スポーツセンターで途中のバックを預けます。ドロップ時間は14:30-16:00からエンドを23:00までに拡大延長されていたので、21:00ごろ預ける事にしました。これは助かりましたが、その情報は預け場所の入り口にしか張り紙してなかったりします。(SMSで送って欲しかったね)

スタート近くの雨宿りできる所でしばらく待機。家族で応援に来てる人が多いですね。

ショーウィンドーに貼ってあった、天気予報です。フランス語と英語の併記。当日の朝一予報なんだけど、どうして、これまた正確なんでしょうね。フランスの山岳天気予報はすばらしいです!雷雨とか、雪とか。コレで行くと、翌日土曜日は晴れそうです。

スタートゲート前です。 本当ならこの位置はかなりの上級者。だけど、すでに後ろにもいけないので、このままで後で抜かれる事にします。(つづく)


みんなポジティブシンキング

2011年08月27日 | UTMB_2011

それにしても5時間遅れとなって、天候もヤヤ厳しいながら、

他の参加者koichi2000さんはツイッターで積極的に情報発信、ご自身も参加されるのにその活躍には頭が下がります。

他の外国選手のブログにも、前向きに捕らえる、5時間後にスタートし、より多くの光の中をすばらしい山々を見ながら走れる事に感謝ということでした。

まったく同感ですが、こういうコメントをさらりと表現できるあたりがすばらしいですね。

後スタートまで4時間半