漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

少し気になったこと。

2012-03-04 14:08:54 | ◇1級:読み(訓読み)
 
 安静を切に う。








いく、ほとん(ど)、こいねが(う)



【解字】会意。幺幺+戍。幺幺は、こまかい糸の象形。戍は、守るの意味。戦争の際、守備、兵の抱く細やかな心遣いのさまから、かすかの意味や、あやうい意味を表す。また、祈に通じてねがうの意味を表し、借りて、いくつの意味をも表す。幾を音符に含む形声文字に、機、畿(キ)、磯(キ)、禨(キ)、譏(キ)、鞿(キ)、饑(キ)などがある。

  1. きざ-し。けはい。まえぶれ。「幾微」
  2. かすか。また、おだやかに。それとなく。「幾諫(キカン)」
  3. あやうい(危)。
  4. ほとん-ど。すんでのことに。
  5. ちか-い。「庶幾」
  6. こいねが-う。こいねが-わくは。ねがう。「庶幾」
  7. いく。いくばく。




先月、あるところで話題になったこと。

”常用漢字「機」について”

旁のほうの「幾」の戍に似た字の構成および書き順が議論になった。
しかも、まさか小学四年で習う常用漢字「機」のことで。


 幺幺の後は、横棒を書き”人”を書くのが正解なのではないのか。
 しかも横棒の端は突き出ているよ。


 わたしは、”戍”、”戌”などの仲間だと思っていた。




などなどなど議論百出?、、、




「幾」の解字(新漢語林)では、幺幺+戍 となっている。
でも、「幾」と「戌」では微妙に違うような気もする。

   


こうして見ると、「幾」の横棒は確かに突き出ている。
しかし、解字にあった「戍」の字は横棒が突き出ていない。



念のため書き順についても調べてみる。
漢字の正しい書き順(筆順)
http://kakijun.main.jp/

   

なんと、「幾」「戍」の書き順も違っていた!

「戍」の書き順が、幺幺とひっつくと書き順が変わってしまう。
筆順のセオリーとして、上に字がある場合(幺幺)は、まず横棒(一)で抑えるのだろうか。。

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納得いかないので、近くの図書館に足を伸ばす。(←わたし、しつこいんです。笑)



二つの字体が存在していました。
そして、楷書・行書・草書によっても書き順が違うことも。
やはりどちらの字体も、書き順も正解かなと思います。
もしかしたら ”正解” など存在しないのかもしれません。
かと言って、漢検的にはどちらも正解にしてくれるかと言うとまた別な話になります。
漢検では、”「楷書」の書体で正しく整えて書き表す。”と謳われているのですから。




同じ字典で常用漢字の「幾」を見てみると横棒が突き出ています。
「幾」の字に限っては、やはり突き出るのが正解のようです。




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最後に間違えやすい字をまとめておきます。



  ジュ  まも-る
 会意。人+戈。戈は、ほこの象形。人がほこを持って守るの意味を表す。

  ジュツ  いぬ
 形声。戊+一。戊は、ほこの象形。一文字にほこでたつの意味を表す。

  ボ  つちのえ
 象形。おののような刃がついた、ほこの形にかたどる。借りて十干の第五位。

  エツ  まさかり
 象形。大きなおのの象形で、まさかりの意味を表す。








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