漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

何だかとっても有難い感じがします。:灼

2010-04-20 22:08:46 | ◆準1級:読み(訓読み)
 
 ・灼( あらたか )な薬効に家族は喜んだ。






シャク
や(く)、あらたか、あき(らか)、やいと




【解字】形声。火+勺。音符の勺は的に通じ、あきらかの意味。火が明るく輝くの意味を表す。

  1. やいと。お灸。
  2. 焼く。あぶる。
  3. あきらか。
  4. さかんなさま。
  5. あらたか。神仏の霊験などがあきらかなさま。
    <新漢語林>




そう、「霊験あらたか」は、「霊験灼か」と書くようです。


【霊験あらたか】
 「霊験」は本来「れいげん」と読み、「人の祈りに対して神仏が現わす不思議な働き」という意味であり、「あらたか」は漢字で「灼(か)」と書き、「効き目が著しいこと」を意味します。つまり「霊験灼か」とは「神仏の力がよく効くこと」「願を掛ければすぐかなえてくださること」という意味なのです。


「あらたか」は、平仮名でしかお目に掛かったことはありません。
どうしても漢字で書くとしたら「新たか」と書いたと思います。

「あらたか」という言葉も「霊験あらたか」でしか思い浮かびませんが、なんとなく ”即効&効果絶大” というイメージがあります。そして少し怪しげで胡散臭い雰囲気が漂いますが。



「灼」といえば、やっぱり灼熱でしょう。
”熱い”というか、”焼く”がぴったりです。

ここで気になったのは、「やいと」という読み方。
実は、「灸」も「やいと」と訓読みします。



【やいと】
 (ヤキト(焼処)の音便。ヤイトウとも)
 灸をすえる所。灸点。また、灸。



実はこの「やいと」という言葉に興味を持ちました。
もちろん生まれて初めて耳にする言葉です。
どうやら関西圏で使われているようですが。


 やいと ⇒ 灸 、 灼


モグサを焼く治療のことは「灸」であって、「灼」なんて聞いたことがありません。