・灼( あらたか )な薬効に家族は喜んだ。
シャク
や(く)、あらたか、あき(らか)、やいと
灼
【解字】形声。火+勺。音符の勺は的に通じ、あきらかの意味。火が明るく輝くの意味を表す。
- やいと。お灸。
- 焼く。あぶる。
- あきらか。
- さかんなさま。
- あらたか。神仏の霊験などがあきらかなさま。
<新漢語林>
そう、「霊験あらたか」は、「霊験灼か」と書くようです。
【霊験あらたか】
「霊験」は本来「れいげん」と読み、「人の祈りに対して神仏が現わす不思議な働き」という意味であり、「あらたか」は漢字で「灼(か)」と書き、「効き目が著しいこと」を意味します。つまり「霊験灼か」とは「神仏の力がよく効くこと」「願を掛ければすぐかなえてくださること」という意味なのです。
「あらたか」は、平仮名でしかお目に掛かったことはありません。
どうしても漢字で書くとしたら「新たか」と書いたと思います。
「あらたか」という言葉も「霊験あらたか」でしか思い浮かびませんが、なんとなく ”即効&効果絶大” というイメージがあります。そして少し怪しげで胡散臭い雰囲気が漂いますが。
「灼」といえば、やっぱり灼熱でしょう。
”熱い”というか、”焼く”がぴったりです。
ここで気になったのは、「やいと」という読み方。
実は、「灸」も「やいと」と訓読みします。
【やいと】
(ヤキト(焼処)の音便。ヤイトウとも)
灸をすえる所。灸点。また、灸。
実はこの「やいと」という言葉に興味を持ちました。
もちろん生まれて初めて耳にする言葉です。
どうやら関西圏で使われているようですが。
やいと ⇒ 灸 、 灼
モグサを焼く治療のことは「灸」であって、「灼」なんて聞いたことがありません。