MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海

2022-03-26 23:37:31 | アジア映画
日中戦争の足音が迫る1937年の上海を舞台に、時代に翻弄された日中の人々の抗争を描いたクライムサスペンス
偶然なのか、この作品も先に見た「サファイア アルティメット ファイアファイト」と同じ2015年製作の中国映画だった

出演俳優はチャン・ツィイー、そして浅野忠信、そして映画の時代背景とかを考えたら日本人は大悪人で、さらに日本軍イコール最大の悪という反日意向の映画かと、勝手に想像していたら違っていた。
一応時代的に避けられない日中戦争を背景にしつつ、裏切りや暗殺、そして愛憎など不穏な時代に生きていた上海マフィアの世界を描いた映画だった

って事で実に上海版というか中国映画がマフィアをえがいてるから
映像的にあの「ゴッドファザー」に寄せて重厚な絵作りをしていて
役者の演技にも重厚感を持たせた演出に徹していて、ニ時間飽きさせない作品だったけど
序盤にバッタバッタと主要人物が死んでしまうが、時系列をいじっていることでお話も多少ややこしくなるにはなるんですが
個人的にチャン・ツィイーの美しさでなんとか途中何回か銃撃シーンがあったりで最後まで見てられたってのが正直な感想
 
浅野忠信の中国語は吹き替えだそうですねぇ、日本語の部分だけ本人自身の肉声だったようですな
そして軍部とか軍属の日本人役にも日本人を使われているようで、
変な日本語ではなかった。その辺りもしっかりと作られてる作品だった。
ただ先に書いたように時制を弄ってるので、全体的に話が分かりづらく、
物語がバラバラになっているとこがさらにこの作品を逆にわかりづらくしてたような
時系列でプロットをこっちが組み直すって言ういうのがこの映画をさらに難解にさせていたんだな
 
よく考えてみたらお話自体は実に単純だったっていうのが分かると
この映画に重厚感を持たせるために作為的に
こういうつくりに撤したことがわかる
2021年のシネマート新宿の恒例企画興行<のむコレ>で上映された作品
 
2015年製作、中国映画(日本公開作品)
チェン・アル脚本・編集・監督作品
出演:グォ・ヨウ、チャン・ツィイー、淺野忠信、ドゥ・チュン、ジリアン・ニー・ダーホン、チャオ・バオガン、ユアン・チュアン、ヤン・ニー、ハン・グン、松峰莉璃、チョン・ハンリャン、マー・シャオウェイ
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サファイア アルティメット ファイアファイト

2022-03-26 16:57:27 | 邦画
輸入ビデオさんで見つけた作品
ドイツ版のDVDですね。
アメリカでもリリースされてる、いわゆる日本のインディーズ作品
各国の映画祭に出品された作品で
日本では2017年の<ゆうばりファンタスティック映画祭>で上映された作品
2015年に夜西敏成氏が、製作・監督・脚本・撮影・編集・VFXと一人で務めた完全なるるワンマン映画
アメリカでもリリースされてる
ようですが、日本では未パッケージ作品
まぁジャケット一目で大好物なガーリーアクションと見抜いて(笑
 
いや、もう87分の尺の80分は銃撃戦シーンで作られてる作品だった
監督自身がVFXも担当してるからMK -18から連射される銃弾の曳光と被弾の血飛沫を丁寧に描いてるし
排莢描写もしっかりと描かれていたのには感心させられましたが
ある意味映画としては銃撃シーンとか被弾シーンとかの見せ場は、ある意味引き絵で全体像をとらえるのが見てるこっちにも気持ちいいものですが
 
どうなんだろうほとんどのシーンではキャストのバストアップの画角が多くて
引き絵が映えなくて
見ててちょっと辛く感じてしまったのも事実ですが
こんだけ撃ちまくる映画はインディーズならではの作品とも言える
 
ただなんでこういう撃ち合いになっていったのか
20年前の人物と現在銃撃してる人間と、誰が誰か何ちょっとわかり辛くなっていたのも事実ですが
そこは銃撃戦を丁寧に執拗に細かいところに拘っているとことで相殺されてるのかもなぁ
 
まあ銃撃シーンを楽しめれそれでいいだけの作品
いい方はほとんど女、やられる方はほとんど男って言ういうのもわかり易いから
映画としてプロットとしての構成がもうちょっとわかりやすいと良かったけど・・・
 
2015年製作、日本映画、WEST NIGHT FILMS作品
夜西敏成製作・監督・脚本・撮影・編集・VFX作品
出演:宇野ひと美、小村浩、久安菜月、吉村麿理依、野本暁
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デッド・オア・アライブ DEAD OR ALIVE

2022-03-25 23:19:16 | 洋画未公開
ドイツ製のゾンビ映画です。
ある意味男二人のロードムービーと言っていいのかなぁ
ゾンビさんはゆったり系です
一応ゾンビは出てきますが、背景でしかないし
ゾンビに喰われてゾンビになっちゃう人も出てきますが、さほどグロくない
 
ジョンとニックの男同士がニックの持ってる希望の地が書かれてるノートを元に新天地を求めていくだけのお話
二人が出会うところでも
こう言った時代ですから人間不信になっているからくっつこうっていうような素振りも見せないで車うごかしちゃうから引きずられる
これは普通に生きてる当たり前の世界なら殺人未遂罪に問われる行為
 
お互い打ち解けて来ると心が通じて男同士の胸の内みたいになっていく過程が実にいい
っていうかこう言ったゾンビ映画に定番の人間を襲って荷物食料を強奪するならず者集団が出てくる
この集団のボスが人殺し大好き人間
仲間が女見つけて姦りたいと思っても姦らせる前に銃殺しちゃう
女ば貴重なんだから性奴隷にしてから殺すのが常識だと思うのですが
なんか女はいたぶるまでいかずに殺しちゃう
ここだけ個人的に納得いかんかったのは私だけ?
 
そんな連中と争うのを避ける二人でして
って事で荒事とは無縁の作品、武装集団を避けて避けて行く二人ですが
何回か出くわしますが、この集団と関わらないからこの後は最後まで出てきません
が、ゾンビ喰われてジョンは死に
ニックも・・・
主役の二人が死んでしまう映画も珍しい
希望もなんもない世界観の中で人間と人間の心がつながっていくという映画
その対局としての武装集団だったようですね
武装集団にしても、本質人は一人では生きてはいけないことを教えてくれる映画
 
ゾンビ映画的な盛り上がりはないものの、絶望感だけが強調される後味が^_^
 
2020年製作、ドイツ映画
マヌエル・アーバネック監督作品
出演:ヤン・ボーレンシュミット, マヌエル・アーバネック, スティーブン・ムーアズ
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日本統一 50

2022-03-25 17:31:41 | Vシネマ
とうとうこのシリーズも続きに続いてVシネマシリーズ作品での最長不倒を目指して
100間で続いて欲しいのですが
よくまぁここまで我々を引っ張ってくれましたねぇ
 
ついに東京進出の目的を「日本統一49 」で長谷川の死によって獲得した氷室と田村でしたが
なんと川谷会長は四方堂さんに指揮権を渡して八誠会と八王子で手打ちして
さらに東友会に貸し島代金を倍額払って同居生活を始めるが
この四方堂さんとはソリが合わない田村サン
 
氷室と一緒に手打ち破りにならないように長谷川を殺ったガンビーノを始末して
その返す刀で八誠会に氷室の盃を飲ませてしまう
 
この見事なやり口に今度は自分たちだと関東七人会が戦々恐々とする
いつできたんだこの関東七人会
丸神の三田会長もその一人ですが、ほかに東友会とか一本独鈷の渡辺裕之とか六平直政さんたちがいるんですが
その中に京浜連合を束ねるのが成瀬正孝さん
横浜は川上が抑えているから、多分にこの京浜連合って川崎ですよね
 
川崎と言ったら丸神に属していた秋本組のシマだったような
哀川翔演じる秋本が病死した事で若頭だった若宮も引退しちゃったことで
京浜連合が関東七人会としてシキってきたのかなぁ
まぁ細かいことは由として
この成瀬さんを焚きつけて八誠会に親分を襲わせる冨家さんの存在が
 
彼は丸神と俠和会とを関東で戦わせてどっちも力尽きた時に再び東友会が日本を仕切るように画策
さらに東友会会長の存在も歯牙にかけていないんですね
 
関東七人会の会費は笹島財団を通して裏金としての政治献金となっており
昔赤ちゃんプレイ中に風俗嬢を死なせてしまい、若宮にいいように使われていた代議士を氷室がはめるものの
この代議士には六平さんの組が後ろ立てになってるようで
この矢車会の資金源であるフー俗を使用してる代議士たちを探り出そうと四方堂さんたちにハッキングを頼んだりとちょっと差が縮んだりも
 
氷室はタブーとされる笹島財団に的を絞って動き始める
 
いや最後の砦東京を牛耳るには政治がからんでくるんですね
さて51はどう展開していくんでしょうか
 
エンドクレジットではついにというか、本宮さんが総合デューサーとしてクレジットされていましたねぇ
 
2022年製作、日本Vシネマ、スターコーポレーション21作品
辻浩之監督作品
出演:本宮泰風、山口祥行、舘昌美、勝矢、北代高士、中澤達也、本田広登、川﨑健太、小手山雅、岸田タツヤ、軍司眞人、吉沢眞人、冨家規政、六平直政、渡辺裕之、中野英雄、島大輔、菅田俊、成瀬正孝、寺田農、小沢仁志
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ベロゴリア戦記第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師

2022-03-24 23:15:15 | 洋画未公開
前作の続きですが、なんと前作から4年後に制作された作品
したがってかどうかはわかりませんがロシアでの映倫レイティングがワンランク下がって6+から鑑賞可能になってましたが・・・
父親の復活によって悪を倒して平和を取り戻したベロゴニア
主人公のイワンは魔法の剣の力を借りて現在へ通ってはジェネレーターを持ち込んで快適な電化生活を送っており
スタバのコーヒーまで毎朝飲むという快適な生活を送っていたが
ある日剣を使い過ぎたのか現代への道が開けなくなり
原因はつかい過ぎによる魔力の枯渇、
 
そんな時に現代で家政婦であった者と前の王の奥方の魔女親娘が報復にやってきて
闇の魔王の復活を試みる
闇の軍勢がお祭りの際中に襲ってきてイワンの父親は倒され
イワンたち、そう前作から引き続き老婆魔女、水の妖怪、とり小屋そして大女に今作初登場になる
なんでも食ってしまうパンとかとで
魔法の剣を守り、剣の妖力の魔力を取り戻すべき勇士一人とで
再び冒険の旅が始まる

とにかくディズニーが関わってるのでグロもなくVFX多用でお話は妖術とかもふんだんに使われてサクサク話は進みつつ、ところどころでお笑い要素を変な妖怪キャラたちが演じてくれるのであっという間の大人も童心に帰って大人も子供も楽しめる作品にしてるとこは、さすがディズニー

あれから4年も経過してるのにヴァシリーナ役のミラ・シバツカヤさんはお綺麗だし彼女を巡ってのイワンと勇者との恋の鞘当ても楽しくて
こんな美女だったら私も・・・って現実と架空の世界観を忘れさせてくれる美女っぷりですが

前作もそうだったけど思わせぶりなラストの演出で続きが気になりますが
一応第3章はロシアで公開されているようですが、今のこのロシアのウクライナ侵攻で無事日本でのDVDリリースはあるのでしょうか?
配給元のアルバトロスではセル版は第一章と二章の二本組パッケージで売ってますし
もうミラ・シバツカヤさんは見られないのとちゃいます
彼女に愛国心が有ればロシア映画への出演は絶対しないだろうし・・・
ディズニーもロシアから撤退してるし
全く罪なプーチンやな
 
2021年製作、ロシア映画
ドミトリー・ディアチェンコ監督作品
出演:ヴィクトル・ホリニャック、ミラ・シヴァツカヤ、エカテリーナ・ヴィルコワ、コンスタンチン・ラヴロネンコ、エレナ・ヤコブレワ、セルゲイ・ブルノフ
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ベロゴリア戦記 第1章:異世界の王国と魔法の剣

2022-03-24 17:27:24 | 洋画
今、何かと話題のロシア作品でディズニー・ロシア製作の作品
ディズニー・ロシアってもウクライナに侵攻しちゃってからは機能してないのかな
この作品は2017年の作品なので
 しっかりとディズニーロゴから始まります
 
ディズニーと映画タイトルから時代物って思っていたら
なんと現代の青年が時空を切り開いて異世界に行っちゃって
って言う作品だった
ディズニー作品ということでロシアの映倫さんのレイティングも12+になってて誰でも楽しく見られるディズニー作品
 
異世界に飛び込んでしまったイワン君、実はこの国の王様の息子で陰謀から隠すために異世界であるこっちの世界に送り込まれて孤児として施設で育てられ
今ではTVショーのインチキ魔術師としてかなりな収入をえていて
高級マンションに通いの家政婦雇って身の回りを見てもらってるけど
この家政婦かなりお仕事サボリ気味な人
 
そんな彼の化けの皮が剥がれそうにおわれて商業施設で逃げ回ってるときに
そう彼が生まれた別世界に移動しちゃって・・・
そこでチャンバラするのかっても想っていたら
現代青年らしく、実に弱っちぃ役所
でも口八丁ですからねぇ
そこに小屋に足が生えた鳥小屋とか、水のお化けとか不死身の戦士、そして魔法使いの老婆とかを味方にして
 
銅像にさせられた父王とか戦士たちの魔法を解くためにミラ・シヴァツカヤ演じるヴァシリーサと一緒に魔法の剣を求めていくという作品
このミラ・シヴァツカヤさんが小柄で極付の美人
なんとロシアにこんなかわゆいお姉ちゃんが・・・て思ったらウクライナの人だったのね
っていうことで、現時点でこの作品見ると
現実のロシアって一体・・・っていう気に
なんと現在三章まで製作されてるようですが、版元のディズニーとかミラ・シヴァツカヤ嬢の出自とかからか製作中止状態だとか・・・
 
ディズニー作品ですから一応なんとかハッピーエンドで終わるんですが
第二章に続く以外なクリフハンガーが現代編で・・・
 
2017年製作、ロシア映画
ドミトリー・ディアチェンコ監督作品
出演:ヴィタリー・シュリャッポ、ドミトリー・ジャン、ワシリー・クツェンコ、パヴェル・ダニロフ、イゴール・トゥドヴァセフ
 
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モンスター・ハンターズ 呪いの魔剣VS空飛ぶ妖蟲

2022-03-23 23:25:39 | アジア映画
これは昨年末に見た「レイダース・オブ・ムージン:失われた財宝」の一応続編となります。
中国版“インディ・ジョーンズ”と言われる国民的ベストセラー小説『鬼吹灯』の映画化第三弾ですか
『鬼吹灯』は中国の連続TVドラマ化もされてて、日本でもDVDがシリーズ作品としてリリースされているので、機会が有れば見てもいいかなぁ
何せ映画ではCG多用で剣は跳ぶ人は飛ぶ怪物は出てくるし、トレジャーハンティングにはトラップなども仕掛けられて、それなりに面白い
映画でも第一作目にあたる「ドラゴン・ラビリンス 迷宮の秘宝」は2年前にリリースされてるのでレンタルでも中古でも見つけたら見るつもり
 
さて今作も役者が変わって配給されたいますが、トレジャーハンターのフー・バーイーが主人公、婚約者のシャーリーと相棒カイシェンとお宝を巡っての大冒険ですが
悪党チアオに知人を人質にされてて脅されて”六羽ムカデ"が体内に宿す漢方薬"千年内丹"を探させられるお話
そこで怪物として”六羽ムカデ"が彼らを襲うし、何万匹というムカデが黒い絨毯のように彼らを襲ってきたりと虫嫌いの私は目を覆いたくなるようなシーンとかあったりするものの
大ムカデのCGはなぜか平気
 
という事で気楽に中国のCG技術の粋が見られて作品としてはB級なんですが、一級の中国VFXが楽しめる単純な作品として
90分前後の尺なので手軽に楽しめます。
中国って『西遊記』の孫悟空もシリーズものなのに毎回主役の役者がコロコロ変わってもなんとも思わないんですね
個人的には役者固定してほしいですよね、続きものならなおさらに・・・
国民性なんでしょうかねぇ
ボンドとか寅さんとかが毎作違う役者ってあるpり得ないでしょう
 
さらにこれは日本での問題ですが、この作品も配給会社が違うからタイトルに共通要素もないために
作品を見てようやく『鬼吹灯』シリーズの一本だったってわかる次第
こういうのも会社の枠超えてなんとかシリーズものだってわかるようにして欲しいなぁ
 
2020年製作、中国映画(日本未公開作品)
ルオ・ラ監督作品
出演:ジャン・ジーヤオ、フー・シェアール、リー・ディエンズン
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モーリタニアン 黒塗りの記録

2022-03-23 17:14:07 | 洋画
開巻に実話ベースの物語って言う記載はありませんが
2001年の9.11米国同時多発テロの後、首謀者の一人と疑われ、米国の法の支配が及ばない国キューバのグアンタナモ米軍基地に収容され、正当な司法手続きのないままに長期間にわたって拘禁され続けたモーリタニア人、モハメドゥ・ウルド・スラヒの手記を映画化した社会派ドラマだった
どうりで木下工務店が輸入配給してる作品だったわけだ
 
ついこないだのように思うけど9.11からもう20年も経ってしまったんですね
米国へのテロ攻撃後、米国の法の及ばない他国キューバにある米軍のグアンタナモ収容所
そこは米国の法が他国であるために及ばないということですから
軍では禁止されてる拷問や虐待が行われていたんですね
 
本作の主要人物の1人、モーリタニアの青年モハメドゥは、同時多発テロに関与した容疑で逮捕され、この収容所に入れられ先に書いたような拷問の果てに調書が米軍の思惑通りに創作されていた

そして裁判も受けられないまま長期間拘禁されているモハメドゥを、人権団体の弁護士ジョディ・フォスター演じるナンシーが受けることに、
一方、ベネディクト・カンバーバッチ演じる軍属の検察官ステュアート中佐は、上層部から“モハメドゥをテロ首謀者の死刑第1号にすべく起訴せよと”命じられる。

カンバーバッチは製作に関わっていたのね
いや、ジョディー・フォスターいいお年を取られた女優さんになられましたねぇ
映画の情報事前に入れないから実話だったことも知らないし、この有罪にしたい検察側と無実を訴える弁護士二人がこのモハメドゥを巡って争う法廷劇かとも思ってましたが全く違ってましたねぇ
 
原作がモハメドゥの自伝は黒塗りされたまま出版された手記を元にして作られているので
法廷闘争ではなくモハメドゥ視点から描かれている作品だったのと
米軍が隠したかった拷問とか尋問の記録を検事側のステュアートでさえ極秘扱いで閲覧できない壁とか
ナンシーも資料閲覧が国防省という壁に阻まれたりと
当のご本人モハメドゥは刑務所で何も出来ずにいるだけ
 
ナンシー側には助手としてシャイリーン・ウッドリー演じるテリーがいて
この4人がジャケットに描かれていたのね
 
アプローチは違えどもこの検事と弁護士2人の視点で語られていく過程でモハメドゥの真実が見えてくるのだが
そしてこの映画実にわかりやすいように
ビスタサイズの映画ですが、モハメドゥの手記に基づく回想シーンを、4:3のスタンダードサイズで区別してるとこが実にわかりやすい
 
コロナ禍の今では当たり前のようにリモートが活用されていますが
この当時モハメドゥと法廷ではリモートで繋いでの裁判だったようで
一応モハメドゥの不当監禁にも関しては勝利をも勝ち取り、テロ首謀者としての死刑は回避されるが
さらにこの後7年も彼は拘禁されたままだったようで・・・
 
終幕では釈放されたモハメドゥが全世界で出版された自伝の黒塗りされた部分を楽しげに語る彼の姿に
現在のスチュワート、ナンシーそして一時ドロップアウトさせられたテリーの現在の仕事が語られている

ある意味アメリカの恥部が暴露されてる作品です。

2021年製作、イギリス・アメリカ合作映画
モハメドゥ・ウルド・スラヒ原作、ベネディクト・カンバーバッチ製作・出演
ケヴィン・マクドナルド監督作品
出演:ジョディ・フォスター、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ、ラングレー・カークウッド、コーリイ・ジョンソン
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CUBE 一度入ったら、最後

2022-03-22 23:13:43 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうって言う企画で視聴した作品
あの「CUBE 」のリメイクですよね、どうやらリメイク権を得たのが、日本が初めてって言うのがウリみたいですが
って事でもう記憶が完全に薄れてしまったオリジナルですので
オリジナル見てから見ようと思ったんですが、なんと1997年の作品ということで
レンタル店にもオリジナル第一作は置いてないので予習は困難でしたので
何か、はじめてみる感覚での視聴ですが

この6人っていうか、いや最初にキューブ状に肉体に穴開けられる柄本時生を入れると7人か
でも6人なんだよね実際は柄本時生入れてもねぇ
日本では映倫さんのコードがあるから、制作前にどのコードで見せるかを決めて
その基準に合わせて制作されていくから
トラップにハマっての死の様相はソフトというか柄本クン除いてオリジナルよりかなりソフトに演出されてたような・・・
まずはここに置いてリメイク作る意味なし

日本のキャスティングっていうのはオーディションではなく
誰がどのような階層の客を呼べるのかでキャスティングされるから
もう菅田将暉と岡田将生で女性客が主流ターゲットだって一目瞭然
女性は一人で映画見に行かないから、必ず2、3人のグループになるし
彼氏との同伴っていうのもあって2ポケット、3ポケットの集金が可能ですよね

そして視覚的に訴える怖さを薄めればさらに集客可能って事で
そちらに重点をも置くから
制作前にもう全体像が決められてて、監督さんも作りづらい作品になってくる
脚本自体にも時間尺とかの制限かかったりで
作る前から制限で縛られてたら面白いもんなんか作れるわけがないやね

って事でなぜにこのCUBEにいれられたか、どうして彼らなのか、って言うバックボーンが全くそれぞれに課せられて無くて
辛うじて菅田クンだけが、なんとなく過去回想でチラッとそこいら見せてるつもりでも
完全にはこっちに知らせてないよね
箱に閉じ込められている人物のそれぞれの人物が何者なのかも分からずに最後まで見せられた
映画の情報を全く入れないわたしですから、見終わってトレーラー見て菅田将暉の職業がわかって
なるほど彼が素数計算ができる人物であることを理解した次第
だから劇中あんだけ計算できたんだって見終わって知ったって寸法だし
岡田将生に関してもねぇ彼が○○だったってあそこまで知る由もなくでしたが

杏さんは完全に儲け役でしたねぇ、だってアレでしたから
彼女だけがあそこに女なのに居て、最後に中学生を逃した理由もわかるし

なんかリメイクって言うのはオリジナルを元にその国柄とか国民性がわかるように作るのが鉄則ではないかと思うんですよね
オリジナルをなぞってるだけじゃあかんのよね
そこいくと韓国映画ってリメイクにしても、他国原作の小説にしても
映画化するにあたって必ず韓国のお国柄に即して消化させていってるから
面白く見られるわけでして
そこいら日本の映画人も見習わないと、本当に日本映画は完全にガラパゴスになってしまってますよ
って改めて思わされた作品だった

2021年製作、日本映画、「CUBE 一度入ったら、最後」製作委員会作品、松竹配給
清水康彦監督作品
出演:菅田将暉、岡田将生、杏、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎、山時聡真、柄本時生


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DUNE/デューン 砂の惑星

2022-03-22 17:37:14 | 洋画
過去にデヴィッド・リンチ版の作品を見ましたが
彼なりの作品であんまよくわかんなかったって言うだけの記憶が薄っすらとあるのですが
この作品もあんまよくわかんなかった
 
確かに時代的にリンチ版よりCGとか映像機材もデジタルになる、VFXも進化してるから
すごい映像や世界観ががスクリーンいっぱいに劇場には広がったドラマとは思いますが
物理的でない理由で劇場で映画を見られない自分ですから、DVDになってから自宅の
40インチのモニターで見てるからではなく
というか、原作が長ゲェーっていうのもあるんだろうけど
この作品は三部作の予定で作ってるんだそうで
今作はその序章にあたるってのもあるんだろうけども
実に長〜い作品
 
そうこの何も起きんしの作品だったら1時間は短くできたろうって思った
だってねぇ、全体に間延びしてるんだよねそう文字通り”間“が悪い作品
だってキャストの皆さんそれぞれ何か常に語尾、行動後になぜか”矯め“るんだよね
歌舞伎の見得じゃないんだから、いちいち矯めてどうするんだよっても感じ
何回オチそうになったからわかりゃしない

もうこの終始行われる”矯め“のため、”間の悪さ“が映画自体のテンポをなくしてるんだよね、その遅さに必然性が感じられないから
見てるこっちの間延び感を助長してくるから、逆に退屈で映画のリアル時間経過よりもさらに長く感じてしまう作品になってしまう
 
多分に監督さんはそれが気持ちよく大作になるだろうって思って作ってるんだと思うけど逆効果
確かに大作ではあるんだろうけど映画としての緊張感も何もないというのが個人的な正直な感想

娯楽作品としての映像美は魅力的なんだけどテンポと緊張感がないから、ただただ退屈でしかなかった
さらに序章であるだけにクライマックスが欠如してて
さてこれからってとこで次作って言うことに・・・
 
さらにわたしには役者にも魅力を感じさせないキャスティングだったようで
個人的にこれからどうなってもこのテンポで進むんだとしたら血液型に反してもう次作は見る気がしない
二部目から監督変えるなりして、スペースオペラなんだからスピーディな展開とアクションシーンの連続活劇に衣替えして欲しい
 
2021年製作、アメリカ・イギリス・カナダ・ハンガリー合作映画
ドゥニ・ヴィルヌーヴ共同脚本・監督作品
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ゼンデイヤ、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、デヴィッド・ダストマルチャン、デイヴ・バウティスタ、ステラン・スカルスガルド
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