MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

任侠柔一代

2020-04-21 23:31:20 | 邦画
コロナ禍でのブログ更新も衛星放送の作品の消化になってきてるようですね
あると見ても・・・っていうかいつでも見られるっていう気持ちが強くて
明日雨も降らないようなので、人気のない普通の住宅街を歩くんなら、運動不足も解消かっていう一石二鳥を兼ねて明日午前中にレンタル店に行ってみようかな
 
ってことで、BS日本映画専門チャンネルで現在企画OAされてる“村田英雄劇場”から
今月の3日にOAされたものを録画視聴です
これは1966年(昭和41年)に東映で制作されたタイトル通りの任侠映画の一本であるんですが
主演は村田英雄さんがクレジット1枚目、2枚目には松方弘樹さんですが一枚看板です
そしてトメに北島三郎さん
って事で、さほど村田英雄作品をみてつわけではないのですが
同じレコード会社ってのもあるのか、北島三郎さんとの共演作が多いようですねぇ
 
しかし東映に限らずこの時代五社で大量生産されてる映画には傑作もあるけど
大半に通った作品群が同工異曲的に機械的に作られているようで
それなりに無難に作っているようですが
邦題にもあるようにこの作品任侠映画と柔道映画を合体させてしまったようで
 
村田英雄さんは義理人情に厚い渡世人
松方弘樹さんは弘道館四天王の一人の柔道界のホープ
北島三郎は貧乏から這い上がってきた空手家
そして敵役としての若山富三郎さんは必殺の活殺流の柔術家
この4人で映画がまわります
 
って事で一筋通った渡世人の任侠映画ではない、実にゲテモノ的な映画
村田先生は佃組親分の佃を襲おうとするが、アルバイト車夫の松方に邪魔されて、逆に佃の子分に斬られてしまい
その治療費を稼ごうと嵐寛親分の組の人夫になって
一方弘道館では私闘を禁じており、松方は謹慎に・・・
ってことで、村田センセが主役のはずが、人夫になった松方が嵐寛野村娘である松尾嘉代との恋模様とか、嵐寛さんにたりと主役の座を奪われた形で進行する
 
一方村田は、佃によって殺された親分の後家さんであり姐さんを陰ながら慕ってるようで
仁侠映画としてはヒーローとならない人物像なんですね
若富さんは、警視庁の柔術指南の座をかけて弘道館と争うものの
その前に佃親分との腐れ縁から松方と私怨の戦いを挑むものの
警視庁がらみで北島三郎が代理で戦って死ぬんですね
 
一応ケレンとしてクライマックスでは村田英雄の佃組殴り込みはあるんですが
松方もそこに途中から加わるんですが、任侠映画のお約束的なカタルシスは感じられない
映画としていろんな要素を組み込んでのゲテモノ感はいいんですが
任侠映画としても柔道映画としてもどっちつかずな作品になっていたのは・・・
 
1966年製作、日本映画、東映作品
中島貞夫脚本・監督作品
出演:村田英雄、松方弘樹、北島三郎、稲野和子、松尾嘉代、南風夕子、嵐寛寿郎、若山富三郎、菅原謙二、小松方正、二宮ゆき子、藤山寛、小田部通麿、小島慶四郎
 
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涙の流し唄 命預けます

2020-04-21 18:07:18 | 邦画
レンタル店のコロナ特需で、なんだかスカパーで録画だけしている作品を見る機会も増えてきましたが、
昨日も書いたとは思いますが、その90%以上はエロ作品ばっかだったとはねぇ
って事でたまには普通の映画も見ておこうかってことで
今月4日に衛星劇場で録画した、昭和の歌謡曲映画「涙の流し唄 命預けます」です。
 
昭和45年公開の松竹映画、
「命預けます」は藤圭子さんのヒット曲、藤圭子は演歌は演歌でも怨歌でヒットを飛ばしていた歌手ですので
この映画も歌謡映画にしては実に暗い内容です
 
真夜中、どこか東北?の田舎みちを荷物担いでひた走る生田悦子さん
一昨年亡くなられた女優さんですよね、松竹のお姫様女優さんと言っても過言ではない女優さんでしたが、あんま売れてなかったものの
欽ちゃんのTVヴァラエティで売れた女優さん、個人的にはほとんど松竹作品は見てない
東映の任侠作品では2、3本見ている記憶がある
 
主演は目黒祐樹さんですか、ヒロイン最終電車に乗り遅れてしまうところに
声をかけたのが長距離トラック野郎の佐藤蛾次郎
東京まで運んでもらうことに・・・でも運転手は目黒祐樹さん、佐藤蛾次郎さんは運転手ベッドで寝てる
車中で仲良くなった男と女が都会で暮らすお話
 
目黒は母親の死を受けて、自暴自棄になっての歌舞伎町でのバーテン暮らし
ママさんにはお店のパトロンがいるものの
目黒等いい仲に、ってことでバーにママさんには佐藤友美さん、そのパトロンに藤村有弘、
 
一方ヒロインは、東京に出稼ぎに出たままの父親を訪ねるが、なんと堅気ではなさそうな女と同棲中だし、職業はエロスタジオ経営
親と離れて喫茶店でのアルバイト
 
あれ?藤圭子初主演の映画じゃなかったっけ?!
藤圭子さんは、なんと夜の街を流す流し役で、歌謡曲映画ってことから劇中で表題の「命預けます」以外に持ち歌を披露してくれる
っていうか、どこでどう仲良くなったのかヒロイン生田悦子とはお友達っていう役所だった
 
目黒と生田野村恋愛模様がメインですが
結局バーのママとの別れ話にバンサさんが絡んできて、怪我させた補償金を払うということで
再びトラックで荒稼ぎして、その間生田に待ってもらうんですが
 
お金の都合がついて、待ってる生田の前に現れると、喜んだ生田が道路に飛び出して
そこに車が・・・
 
普通は歌謡曲の歌詞に沿ったようなプロットで作られる歌謡曲映画ですが
親のない男女が東京に出てきて、幸せを掴む寸前に悲劇に出会すっていう作品でした
目黒祐樹さん、やっぱ横顔が松方弘樹さんに似ていましたねぇ
 
藤圭子さんの演技がもう棒すぎて・・・
プログラムピクチャーではあって、かなり出来の悪い作品だったような
松竹の映画にしては暗すぎでしょ
 
年製作、日本映画、松竹作品
市村泰一監督作品
出演:目黒祐樹、生田悦子、藤圭子、佐藤友美、藤村有弘、伴淳三郎、佐藤蛾次郎、應蘭芳、坂上二郎、田中小実昌
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