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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

マニカルニカ ジャーンシーの女王

2020-04-17 20:47:33 | アジア映画
何ヶ月か前にインド映画で「ラクシュミー 女神転聖」って言うのを見ましたが
こちらの映画が正真正銘の”ラグシューミー“ですね
インドがイギリスに支配されており、東インド会社がさらにインド全体を支配しようとしてる1800年代後半、諸侯が各国区を一応支配していた時代に
ジャーンシー藩王国の大臣が美貌と武芸百般に秀でた美少女マニカルニカを見初め、
藩王ガンガーダル・ラーオの妃にと請い、
1842年にジャーンシー国のガンガーダルに嫁いだマニカルニカの生涯をというか半生を描いた歴史大作を「バーフバリ」の製作者がこれまた148分という長尺の歴史活劇として作った作品
個人的には2日連続での長編映画視聴でしたが、こちらはなぜか寝落ちもせずに二時間半一気に見てしまいました
 
ラクシュミーとはジャンシー王国の王妃多なった時の名称でして
そのまんま吉祥天の女神様ということですが、国民共々っていうかラクシュミーはインドの歴史にその名前を今日まで残しているんですね
英国の支配からインドを独立させた王妃として・・・
なお、先に映画で“ラグシュミー”が使われちゃったってことでしょうか
邦題の”マニカルニカ“は結婚前までのお名前ですか
 
って事でボリウッド映画ですから歌もありますし、群舞も何回かしっかりとあるんですが歴史的な王国の結婚式とか王子の誕生とか、プロセスに違和感無く組み入れてるのは「バーフバリ」というか同様ですか、
プロットの中に組み込んでいるためにストーリーがブツ切れにならないんですね
 
で基本この映画は戦争映画
って事でインドの独立戦争を描いています。それぞれの藩を大国と近代兵器でイギリス統治下に収奪していく英国に対してジャーンシー藩はあくまで英国に抵抗していくわけでして
王様が病弱な関係で弟が王位の後釜狙っていたりするんですが
先に書いたように文武両道に秀でたラグシュミーがいるために王様の死後も王につけない弟はイギリスに与して王位を狙うという悪逆な輩ですか
 
ま、女王様が諸藩がイギリスに与していく中で、ジャーンシー藩が徹底してイギリスに抵抗するわけでジャーンシー城はなんとラグシュミーのもとで
なんと女たちまで戦争に加わっての抵抗で難攻不落の戦闘を続けていくものの
ある意味彼女の抵抗がインドに独立の火をつけていくんですね
でもジャーンシー藩は弟野村裏切りで城は壊滅しちゃう
 
城を追われて流離うラグシュミーはいつのまにかインドのジャンヌ・ダルク的な存在になっていて
っても最後の決戦でイギリスの圧倒的な戦力に命を落としてしまうんですね
インド映画ですからCGを駆使しての戦闘シーンは圧巻の迫力ですし
一応時代的に拳銃や銃器はあるものの装弾は一発ずつの弾込めですから、主流は剣や槍による肉弾戦ですか
このラストの戦闘シーンは見事なケレンになってて
斬ったイギリス兵たちの返り血で真っ赤に染まったラグシュミーが、火薬によって
さらに真っ赤に燃えて死んでいく様は吉祥天と言うよりは不動明王って言う様でしたねぇ
 
TWINさんって面白いインド映画を見つけてくるのね
日本語版が欲しかった
 
2019年製作、インド映画
クリシュナ・イェーガーラムディ監督作品
出演:カングナ・ラナウト、ジーシュ・セーングプタ、スレーシュ・オベローイ、アトゥル・クルカルニ
コメント
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