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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)秋の蓮。

2022-02-09 07:18:41 | 飯島晴子

   秋の蓮悪しきひかりはかたまりて

 蓮は春には花が咲き、秋にはレンコンができる。
 悪しきひかりはかたまりて(悪光固)はアク・コウ・コと読んで、握、功、子。
☆秋の蓮を握(手につかむと)巧(てがら)の子(レンコン)ができている。

 秋の蓮はシュウ・レンと読んで、修、練。
 悪しきひかりはかたまりて(悪光固)はオ・コウ・コと読んで、於、効、顧。
☆修練(精神、技能、学問などをみがき鍛えること)に於ける効(ききめ)を顧みる。

 秋の蓮はシュウ・レンと読んで、習、練。
 悪しきひかりはかたまりて(悪光固)はアク・コウ・コと読んで、握、稿、個。
☆習練(上手くなるため何度も習い)握(手につかむ)稿(下書き)の個(一つ一つ)がある。

 秋の蓮はシュウ・レンと読んで、舟、連。
 悪しきひかりはかたまりて(悪光固)はオ・コウ・コと読んで、小、岬、拠。
☆舟を連ねる小さな岬は拠(より所)である。 


吉川宏志(私的解釈)雨のあと。

2022-02-09 06:46:17 | 吉川宏志

 雨のあと光の沈む路をゆくムラサキシキブの枝は斜めに

 雨の後、濡れた路に光が反射する景だろうか。

 雨のあと(雨趾)はウ・シと読んで、憂し。
 光の沈む(光沈)はコウ・チンと読んで、講、珍。
 路をゆく(路行)はロ・コウと読んで、漏、考。
 枝は斜めにはシ・シャと読んで、私、赦。
☆憂し(やりきれない/無情である)の講(話)は珍しい。
 漏れる考えを私は赦(許す)。

 ムラサキシキブの枝は斜めに・・・紫式部の『雨夜の品定め』
 源氏、頭中将、左馬頭、藤式部丞の《四者》(枝は斜めに)で雨夜の品定めが行われる。

 雨のあと(雨趾)はウ・シと読んで、迂、視。
 光の沈むはコウ・チンと読んで、講、珍。
 路をゆく(路行)はロ・コウと読んで、路、考。
 枝は斜めにはシ・シャと読んで、詞、視野。
☆迂(遠回り)、視(よく気をつけてみる)講(話)である。
 珍しい路(物事の筋道)の考え、詞(言葉)は視野(思考、見解、観察の及ぶ範囲)にある。