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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

顔見知りに過ぎないけれど。

2012-04-25 06:26:56 | 日常
 一歩外へ出ると何人かの知り合いに出会う。昨日の衣笠商店街での買い物では、六人と出会い四人と会話した。その中の一人○○さんは、未だにお互い名前も知らない仲。
 ほぼ同年令らしき彼女とは、衣笠城址バス停のベンチで何回か顔を合わせるうちに親しく話をするようになったというに過ぎないのだけれど、不意にどこかで出会う不思議な関係。

「母が高齢なものなので、毎日訪ねて様子を見に行っています。わたし、一人娘ですから他に見る者がいないのです」と言った。
「一人娘が一人息子のところへ嫁ぐ時には反対されました。押し切って結婚したのですから、こうして毎日通うのは当たり前なんです。主人の両親の介護もいたしましたけど、二人とも既に亡くなりましたので今度は実家の両親を見舞っているのです。母は94歳になりますがどこも悪いことはないんです、でも心配ですから。今日は美容室へ連れて行くつもり」と笑ったのは暑い夏の日。

 昨日の会話では
「父が亡くなったので、母は大分気落ちしているようなので心配です。別にどこといって悪いほどではないんですが、毎晩泊まっているので、家と実家を行ったり来たりの生活になりました。母はもう98歳ですから・・・心配です。」

 いつも身奇麗、化粧を欠かさないその人は温和で優しいお嬢さんタイプ。
「姑は厳しい人でした。でもわたしを一人前に教育してくれたのです、どこへ出ても恥ずかしくないようにと。料理から人とのお付き合いに到るまで・・・姑はわたしの欠点や愚痴をを決して他人に話すような人でなかったので信頼して姑の言うことは何でも守りました。」
 従順さが痛いほどに伝わってくる人・・・義父母、実父を看取り、今度はただ一人残された実母のために毎日寝泊りまでして寄り添っている彼女を見ていると、心から愛情の深さを感じずにはいられない。


 時々、不意に会う知人。
 彼女の中に育まれた愛情、その絆の深さは物語を読むのにも似ている。

『城』802。

2012-04-25 06:03:39 | カフカ覚書
つまるところ、少々軽はずみな行為をしようが、いくらか手を抜こうが、役所と関係している場合なら、別段たいしたトラブルにもならないが、その他の之場合は、非常な注意が必要で、一歩ごとに眼を四方八方にくばっていなくてはならないことになる。

 役所/Behorden→Befallen/(悲しみなどが)襲う。
 四方八方にくばる/Herublicken→herubringen/言いふらす、(何らかの方法で気を紛らわせて)過ごす。

☆つまるところ、先祖が軽はずみな行動をし、(悲しみなどが)襲うことに直接直面している場合、確実に意気消沈してしまう。その他の場合は、後に先祖の言いふらされたすべての面での処置として非常な用心が不可欠である。