つい先日、来たばかりですが、『ラーメン+唐揚げ+ライス』というのが食べたくて。それから、今回は味にうるさい(それなりに経験値の高い)『女性』の意見が聞きたくて、「3人」で、やってきました。(もう一人はまだちょっと味を語るような段階じゃないので、、、)
彼女は「醤油」を、僕は「塩」を食べました。僕は念願の「ラーメン+唐揚げ+ライス」で♪
じゃーん。こんな感じになります!! この絵が撮りたかったんですよね。これぞ、どーちの最大最強メニューです。これだけ食べれば、相当お腹いっぱいになること間違いなし。大食漢の人は、是非この三点セットで、注文して頂ければ、と思いますね。(スープがとても独特で、実はライスにかなり合います。食後は、余ったスープにご飯をブチ込んで食べると、これがまた格別な味わいでした)
お味は、先回も書いたように、マイナーチェンジのおかげで、かなりラーメンっぽくなっていました。ますます「美味しくなってきた」って感じがします。うん、もっともっと美味しくなりそうな予感がします。ベースの味がすごい独特なので、それに目が行きがちですが、ここのスープはまだ「未完成」。というか、「成長途上」。がゆえに、面白い。最近は「限定」に力を入れて、レギュラーメニューをおなざりにするお店が多々あります。でも、これは僕の持論ですが、メインのスープこそが、最も力を入れねばならない場所であり、そこをないがしろにしていいラーメンはできない、と思うんです。ここのスープストックには、なんかそういう基本へのこだわりが感じられて、好印象なんです。
何度食べても思うのは、ここのラーメン、こってりなのかあっさりなのか、という問題です。やはりあっさりなんだと思うのですが、あっさりだ!と胸を張って言えないんですね。味のみならず、あっさり/こってりという範疇も、ここでは通用しないんです。そこが、また「面白い」んですが。
そして、塩。厨房で使用している塩と、卓上の塩の2種あります。僕個人的には、卓上の岩塩の方が好きかな。ジャンクさが感じられる。値段的にはどうなのかな? キレやシャープさが欲しいなら、卓上の岩塩ですね。これを入れると、味にホント強いキレが生まれます。
そして、唐揚げ♪
この唐揚げは、本当にヤバいくらいに旨いです。何なんでしょうね。衣のサクサク感が半端なくて、外はサクサク、中はジューシー。本当にヤミツキになってしまっています。ご飯との相性も最高。やはり「唐揚げ定食」でしょ(しつこいって、、、汗)。僕はどうしても、「どうしたら売れるか」ということを考えてしまいますね。でも、ラーメン屋さんなのに、唐揚げ定食で売ろうなんていう考え方こそ、一番いやらしいのかも。でも、商いは商いですからね。儲けてナンボ。でも、ただ儲けりゃいいってものでもない。僕らの世界もそうだな。売れっ子学者というのもいるけど、売れっ子学者が必ずしもいいことを言っているわけじゃないし。
とにかく、外はサクサク、中はジューシー。申し分のない唐揚げです。ご飯は半分くらい、唐揚げと一緒に食べて、残りは、余ったスープに入れて、おじや風にして食べる、と。ここのスープ、ホントご飯に合うんですよ。
さて、女性側からの意見。聞きました。
「たしかにこれまでにない味。すごく美味しい気もするし、すごく拙い気もする。でも、いずれにしても、他にない味。味自体は薄くない。少ししょっぱいくらい。物足りなさはない。鶏チャーシューは脂身がなくて、脂身嫌いな私には嬉しい。鶏チャーシュー、豆苗、温泉卵or目玉焼きというトッピングもすごく珍しい。新鮮。美味しいとか不味いとかではなく、面白い。面白いからまた食べたい。味的には、野菜炒めにできる汁みたいな味わい。これはこれで美味しいから、面白い。それから、胡椒が気になった。胡椒じゃなきゃダメなのかな。黒七味とか、山椒とか、いろいろあると思うけど、どうなのかな。胡椒のないプレーンな状態のスープの味が気になった。」
なるほどねー。やはり「女性側」からしても、珍しい味わいなんだな。で、女性側からしても、美味しいかどうか分からない、と。面白いのは、すごい美味しいかもしれないし、すごい拙いかもしれない、という一言。さすが!といった感じ。でも、やはり荒削りな感じは否めない。でも、それだからこそ、「面白い」。トッピングの珍しさに驚いていました。それから、「胡椒」の存在理由への問い。胡椒はいるのか? 胡椒でなければならないのか? たしかに。このスープだと、胡椒以外でもいろいろ合いそうなものがあるかもしれない。なるほどー。
やはり、どーちは面白い。僕はもともとリピーター派のフリークだったので、同じお店に来ることは、これまでもたびたびありました。が、「美味しいから何度でも来る」というのではなく、「面白いから何度でも来る」というのは、ここが初めてかも。まさに、JACK IN THE BOX的ラーメン。例えば近所の「一代」は単純に美味しいんですよ。だから、それこそ50回以上行っているわけです。「総豊」(現在閉店)もそれこそ100回以上行ったと思いますが、「美味しいから」「好きだから」行きました。どーちは、なんかそういうんじゃないんです。「面白いから」、これが一番ぴったりくるんです。
それこそね、世界には、とてもじゃないけど、口に合わない料理っていっぱいあるんですよね。はっきりいって不味いわけです。でも、すごい面白いんです。ブルガリア料理のヨーグルトスープなんて、ありゃ、普通の日本人的には「なし」でしょう。ドイツのグラーシュだって、日本人的に美味しいとは思えない。でも、面白い。そういう料理を楽しむ気持ちがあれば、このお店はとてつもなく面白いお店だと思うんですよね。そう、確信しました。
Aさん、THANXX。