Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ネット環境、SNS、「拡散の時代」へ突入か?

http://japan.cnet.com/news/society/35006307/

SNSの現在の流れを分析した記事があった。

僕も、これまでネット環境、SNSについての見解を述べてきたが、ここにきて、ネット内の状況がかなり変わってきたように思う。ずばり、「拡散の時代」に入ったように思う。

日本では、世界の動きとリンクしながら、差異化を図りつつ、home page⇒blog⇒mixi⇒twitter⇒facebookと、ネット界の情報発信ツールが移り変わってきた。が、この数年で、この手のSNSがどんどん増えてきて、ユーザーも困惑している、というか、どのツールをどのように使ったらよいのか、困っている?ように思う。

google+の誕生とともに、「拡散」が決定的なものになった。

とりあえず登録はするが、その先、どう使い分けるか。僕の経験からすると、2つ以上のメディアはおそらく使いきれないだろう、と思う。1つだけでも使いこなせないのに、3つ、4つももってしまうと、どれも中途半端に終わってしまう恐れもある。僕自身、ブログを2つ、3つもっていた時代があるが、このブログ以外は全部「あぼーん」してしまった。途中で頓挫してしまった。

サービスに関しては、どれも似たり寄ったりだ。そんなに変わらない。ユーザーの決め手は、どのSNSのユーザーとどのように付き合いたいか、それに尽きると思う。付き合いたい人、かかわり合いたい人がたくさんいるSNSで、やはり書き込みたいし、楽しみたいと思うはず。上の分析だと、mixiは「リア充型人間」=普通の平和な人の棲家となっている。必ずしもそうとは言えないけど、それなりに合っているような気もする。

色んな使い方をしている人がいるので、何が良いとか、何が悪いとかはいえない。でも、多分、根本的には、自分がかかわり合いたいと思う人がたくさんいる場所が、自分の居場所だと思う。つまり、リアルの現実世界と、バーチャルのネット世界って、それほど違っていなくて、「付き合いたい」「かかわり合いたい」と思う仲間がいるところに、僕らユーザーは向かっていくんだと思う。

サービス提供者側としては、大変な時代に入ったとも思う。これだけ乱立してしまうと、独自性を出すのが難しくなる。ブログのプロバイダも淘汰されながら、生き残るべきプロバイダが残り、その中でも弱肉強食の仁義なき戦いが起こっている。アメブロ(http://ameblo.jp/)は、その中でも最も強いプロバイダじゃないだろうか。


【参考】(あくまでも目安です!)
Ameba 1300万人(?)
Yahoo 150万人(?)
livedoor 430万人(参考
FC2 45万人
mixi 1200万人(毎日では350万人)
Twitter 280万人(アクティブユーザー数)

アクティブユーザー数については以下のサイトが詳しいですね。
http://www.ma-mate.com/log/eid460.html

ちなみに、アクセス数平均のデータもあったので、ご紹介。

引用元:http://www.trend-ai.com/wordpress/?p=888


「アクティブユーザー」という言葉が示すとおり、実際に日々使用されているサイト・SNSと、そうでないサイト・SNSがある、ということだ。どんなメディアでもいいが、どれも「流行り廃り」があるし、ユーザーは新しいメディアに流れていく。

でも、それって、リアルな人間関係においても、同じことがいえないだろうか。ずっと続く友達・仲間もいれば、ある一定の時期だけの付き合いの仲間もいる。よほどの友達でない限り、時の流れとともに、流れ消えていく。それは、ネット界に限った話ではないはずだ。

大事なのは、「付き合いたい人」がどういう人で、どれくらいの人数か、ということをしっかりと心に留めておくことだろう。メディアに使われるのではなく、あくまでも使い手である僕らが、どうメディアを使って、どう人生を楽しむか、ということである。商売でブログやSNSを使っている人もいなくはないだろうが、ほとんどの人が仕事以外の場面で、つまり遊びの場面で、こうした媒体を使っているはずだ。

だからこそ、僕ら一人ひとりの「人間性」が重要になってくる。リアルな人間関係も、大人になれば、なかなか維持・持続が難しくなる。結婚したり、子どもができたり、仕事が忙しかったりすれば、リアルなプライベートな人間関係のための時間が取れなくなる。「ご無沙汰しています」という常套句ばかりになってしまう。また、リアルな世界だけでは、なかなか「知り合いたい人」と出会えない。出会いたくても、場所も時間もない。そうしたリアルな人間関係を補完するのが、ネットというバーチャルなコミュニケーション空間なんだと思う。

「拡散の時代」だからこそ、もっともっと自分自身を見つめて、どのメディアが一番自分にふさわしいのかを深く反省したいところである。

どちらにしても、ネット世界は、楽しみの世界の一つなのだから、苦しむことなく、適度に楽しめばそれでいいのだ。その楽しみ方をよく知っている人こそが、この世界をたっぷりと味わえるんだろうな、とも思う。「メディアリテラシー」という言葉もあるけど、メディアに適した言語をしっかりと学習しておくことも、今後ますます大事だろうな。でも、それ以前に、人間の豊かさ、人間としての深みがなければ、こうしたメディアは、そのメディアが意図するようには楽しめないだろうな、と思う。

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