ライプツィヒのラーメンと言えば、「Umaii」がよく知られていますが、もう一店舗、日本のラーメンを出しているお店がありました。偶然、書店に行く途中で見つけました。運命の出会い?!
店舗の窓の外に、「RAMEN」と書いてあったんです。ライプツィヒのラーメンにはある種、「絶望」を感じていたので、テンションはかなり上がりました。海外のラーメン店って、日本のラーメン店以上に、当たり外れが激しいので、このテンションの高揚は、並ならぬものがあります。(日本のラーメン店は、どれだけ外れでも、(一部の激マズラーメン店を除き)だいたい美味しいですからね。
外れたときの「がっかり感」も、また、日本でなかなか味わうことができないんです。それもまた、海外のラーメン食べ歩きならではの経験かなと思います。
さて。
SHIKIは、ライプツィヒの旧市庁舎前広場正面の大きなビルのテナントに入っている人気日本レストランです。
このSHIKIには、ラーメンはありませんでした。
が、二号店、SHIKI TWOには、ラーメンがあるんです。
店内は、オシャレでアーバンなレストランという感じでした。
音楽も、とっても都会的なラウンジミュージックが流れていて、僕は場違いな感じ?!
きっと、日本人がスタイリッシュなフレンチに行く感じで、日本レストランにみんな来ているのかな?!
驚きです。
メニューを見ると、、、
SHIKIの理念なるものが書かれています。
「極東キッチンのファンタスティックな特別メニュー」なんて書いてあります。
さぞ、エキゾチックでしょうね。こちらの人からすれば、、、
ラーメンについての説明もばっちりです。
なんか、すごい仰々しいというか、なんというか、、、
日本で最も重要で、最も愛されている料理、なんて言われてます…。
そうなんだよなぁー。
だから、あの本もわざわざ出したんだよなぁ・・・。
僕の中では、「ラーメン=日本=日本人の精神性」ってなってるから。
その日本人的精神から、教師の学びについて考える。
これって、あながち間違っていないと思うんだけど、、、
で、こちらが、そのSHIKI TWOのラーメンです。
最初、見たときに、感動しましたもん。
おー、これはもしかしたら!?!?!って。。。
店員さん(イケメン若い男性)におススメを聴くと、こちらの「鴨ラーメン」が人気だということでした。
Ente Ramen(ないしは、Ente Nudelsuppe)は、こちらの定番ですからね。
(ちょっと高級っていうイメージもあって)
スープを聴くと、「味噌スープだ」、っていうんです。
で、僕は、「醤油スープで、この鴨ラーメンを食べられるか?」と聞きました。そうしたら、その若い店主は、「Ja! Naturlich!」と言って、笑顔で去っていきました。
その際、ちゃんと、「このラーメンは、Miso Suppeだから、それを、Shouyu Suppe、つまり、Sojasauce Suppeにしてね。僕は、Sojasauceで、Enteの入ったNudelが食べたいんだ」、と伝えましたからね。
さらには、「Sojasauceって知っている? 黒いSauseだからね!」、と言いました。(国外なので、これくらい言っても、普通ですので、悪しからず…汗)
彼は、確かに、「Ja!」、と言いました。
で、
出てきたのが、こちら!!!
おお!!!!
この見た目からすると、まさかまさかの「豚骨醤油ラーメン」?!?!
鴨肉入り豚骨醤油ラーメンか?!?!
そりゃ、もう、テンションmaxを超えましたよ。
このスープの色からすれば、もう、間違いない。
ラーメンショップ系~横浜家系の豚骨醤油ラーメンが食べられちゃうのか?!
そう、思いました。
しかも、このお店は、日本人経営のお店ではなさそうですからね。
遂に、非日本人系の日本レストランに、豚骨醤油ラーメンが誕生したのか?!
もう、期待が最大限に膨らみました。
が・・・
スープを一口飲むと、、、
あれ??
あれれれ?!?!?!
これは、、、
まさに、、、
普通の、、、
味噌ラーメンだ…
そう思って、もう一度、ラーメンの画像を見ると、、、
たしかに、普通の味噌ラーメンに見えてくる、、、苦笑
これぞ、ゲシュタルト心理学?!(違うか、、、汗)
人間は、純粋にものを見ているわけじゃなくて、ある種の先入観によって「見え方」が規定されている、というか。
しかも、、、
味は、味噌汁のお汁みたいなお味。
でも!!!
Umaiiの味噌ラーメンとは違って、「意外と普通に食べられるシンプルな味噌ラーメン」という感じで、エキゾチックな気分にはなりませんでした(苦笑)。普通に美味しく食べられる味噌ラーメンかな、と。エキゾチックではない!(Umaiiは1000%エキゾチックですから)
ライプツィヒに来て、普通にラーメンが食べたいなという時は、まずこちらのお店で味噌ラーメン(鴨ラーメン)を食べることをおススメしたいですね。「間違い」はないと思います。ただ、「超ウマいか?!」と聞かれれば、フリーズするしかないかな。
ただ、ドイツのラーメンとしては、いい感じです。
麺も、わりとオーソドックスな感じで、エキゾチックさはありませんでした。
かなり柔らか目ですが、でも、日本の麺っぽい麺なのでOKでしょう。
固い麺が好きな人は、「麺固めで!」と言ってみてください。
…でも、英語やドイツ語で、麺固めってなんていうのかな?!・・・汗
ネットだと、例文でCould you noodle boil time to short?というのがありました。
文法的にどうかは別にして、これだとあと少しなんとか頑張れば分かってもらえるかな?!、と。
色々と考えてみると面白いテーマかもしれませんね。
日本人が絡んでいないレストランは、メニューも面白いんです♪
唐揚げは、KARAGEですよ。「からげ」。
からげって、、、
まぁ、Karaageを、多分読み違えて、Karageにしちゃったんでしょうね。
なんか、分かる気もします。
あと、67番。
胡麻和えは、GOMAE。ごまえって、、、汗
GOMAAEだから、GOMAEか…。
そうか、AAを、Aと捉えてしまうのか?!
AGEDASHIは合ってますね(苦笑)
あと、UNAGI DONがめっちゃ美味しそうでしたが、これ、キムチが半分入ってる?!
キムチウナギ丼?!?!
ちょっとこれは、、、
値段的には、良心的プライスですけどね、、、
こんな感じのお店でした。
でも、笑えないですよ(苦笑)。
日本だって、ナポリタンとかいって、変なパスタを出しているし、普通に食べてる。
ナポリタンなんていうパスタ、イタリアにはないですし、、、
ミラノ風スパゲティーって、まさかまさかの餡かけスパゲティーでしょ?!
外国に料理が伝達されると、みんな、どこでもおかしなことをしているんだから…。
SUSHIだって、もう、僕らが知っている「お寿司」のレベルをとっくに超えてるし…。
でも、
だから、面白いんですよね。
ラーメンがグローバル化されていくそのプロセスが・・・。
きっと、ドイツ風ラーメンも、いつかドイツで登場してくれるんじゃないかな、と期待しています。
ミラノ風パスタが、逆になれば、ライプツィヒ風ラーメン、になる。
頑張ってほしいですね。店員さんにもよく伝えておきました(苦笑)。