Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

ラヲタ(ラーメンオタク)/ブロガーの真実

しうさん(北島さん)のmixiページに、とても面白い記述がありました。

興味深い記事なので、引用しておきたいと思います。


自分を振り返ってみて、どうもラヲタ特有の悪い癖として「自分のラヲタ歴とシンクロして伸びてきた店を褒めたがる」「更に、それ以前にあった人気店を【古い権威】みたく見下したくなる」と言う、鼻持ちならない部分があったように思う。具体例を挙げると、持ち上げたくなる代表は青葉・くじら軒・武蔵あたりの96年組。見下しがちだったのは荻窪組とかかな。いやもう思い出すだけで顔から火が出る程だ。

時代は下り、今や昨今のブロガさん達にとって、96年組はむしろ「古い権威」に属するようになってしまった。自分を省みて思うが、その境は「自分前」と「自分後」だったりするからなあ。更に最近は店主と簡単に仲良くなりがちな事もあり、どうも「あの店は自分が育てた」的な意識が見え隠れする人もまれにいるような。ああ昔の自分を見ているようで恥ずかしい(^_^;)。

さて。青葉やくじら軒は、昔に比べてかなりおとなしく、表への登場回数もぐっと減った分、「古い権威」で一番目立つのは武蔵である。最近のblogや、かつてのラーメンSNSなどでの会話など見てると「武蔵」と言うだけで馬鹿にしても良いような空気すら見てとれる。ホントは怒鳴りつけたい気持ちもあるが、何しろ昔の自分のようで、それもまた面はゆい。

http://page.mixi.jp/run_page_apps.pl?module_id=52624&page_id=9855&__from=mixi&appParams=%7B%22q%22%3A%22view_diary%22%2C%22diary_id%22%3A%2250086%22%7D


多分、ラーメン好きの人じゃなければ、「は?」と思うかもしれませんが、色んなところに通じる「普遍的テーマ」があると思います。

僕は「ずらして」考えるのが好きなので、ヴィジュアル系的に考えます。上のしうさんのコメントに、「あのお店は自分が育てた的な意識」という言葉があります。バンド好きの人(バンギャ)は、まさにそうした意識に支えられて存在しています。「自分が育てた」という感覚があるからこそ、バンド好きの人は、次々に新しいバンドを見つけては、そのバンドを育て、応援し、広めていくわけです。

しうさんのいう「らおた」、「ブロガー」は、バンギャに比べると、随分と幅の狭い人のことを指しているように思います。自分がラーメンにはまりこんだ時期に、同じくラーメン屋として成長しているお店、つまり、シンクロしているお店のことを持ちあげたくなる、というのですから、そういうお店は時期的に限定されるし、数的にも限定されます。たしかに、ラヲタ~ブロガーにはそういう人が多いです。バンギャの場合も、似たような人は多くて、自分と同じ世代のバンドは徹底的に追うのに、若いバンドになるとさっぱり興味をもたない人がいます。

どっちにしても同じですが、本当に好きな人は「時代性」という制約を超えます。ヴィジュアル系マニアで言えば、本当の真のマニアは、過去も現在も未来も全部射程に入れて、しっかり聴いています。ラーメンフリークだって、シンクロしたお店を相対化して、過去のお店、これからのお店をしっかりと見つめています。もちろん老舗ではない「一時代前の権威となるお店」は、いつの時代も批判されるものです。

しうさんは、「恥ずかしい」と書いていますが、どの分野においても、そういうものじゃないでしょうかね。ほとんどのマニア、フリークたちは、「自分が育てたんだ」って意識をもっているだろうし、自分とシンクロする前の権威を否定するだろうし、自分たちが文化の中心にいるんだ、という発想をもっていると思うんです。

その後、マニア・フリークたちは、己の視点の狭さに気づいて視野を広げるか、ないしは、その世界から「引退」するか、いずれかの道を歩むのでしょう。自分の視点の狭さというのは、なかなか気づけないものです。僕自身、それを常に意識しています。自分がうっかり「時流に流されて」評価していないか、「同時代精神に縛られていないか」ということにビビりながら書いています。

そういう意味では、このしうさんの記事は、自分のあり方を反省するための文章として、とても面白く読ませていただきました。

ただ、一つ反論したいのは、武蔵のこと。僕も、武蔵には正直もう疲れました(好きですけど…)。辟易しているところがあります。また、新たな新店ができるたびに、騒ぐメディアにも辟易します(好きですけど…汗)。でも、96年組をひとまとめにして「権威」として批判している人はいないですよ。「武蔵」を否定しているだけです(多分)。一般人には支持されるのでしょうが、マニアやフリークが辟易する要素を、今の武蔵はもっていると思います。二天、武骨くらいまでは本当に斬新で、凄かった。けれど、その後はどうなんでしょうか。…以下、自己規制

今のブロガーだって、武蔵以外の96年組、ないしはその時代に登場したお店を愛している人はたくさんいると思います。武蔵批判と古い権威批判は区別した方がよいのでは?と思います。

ブロガーやフリークは、基本的に個人店が好きじゃないのかな。ベーシックなところで、チェーン店や大規模店やフランチャイズ展開しているお店を嫌がる傾向があると思いますが… でも、その辺はしう先輩の方がとても詳しいと思いますが…

バンドフリークも同じですよ。売れると叩くんです。で、「あのバンドは変わってしまった」といって、ファンを辞めていくんです。

面白いテーマですよね。 

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