遂にやって来ました!(;;)
既に泣いています。。。
念願の、念願の
好日@東中野
にやってまいりました!!!!!
あの「石神さん(師匠)」に見出され、「石神本」でも殿堂入りした中野の「超名店」です!!
創業は15年ほどなので、「老舗店」ではありません。
が、激戦区東京で、15年間、人気店として存在し続けた「中堅店」になっています。
好日は、東中野駅を降りて、すぐの場所にあります。
東中野駅なんて、ほとんど使ったことがないんですが、意外とローカルなんですね。
込入った路地の片隅にある、という印象を受けました。
「ここが、あの石神本に乗り続けたお店なのかー」、としみじみ思いました。
確かに、一時代を築いたお店なんです。
店内に入ると、ビックリしました。
「なんて、ローカルなお店なんだ…」、と。
店内の中央に、大きなテーブルが置いてあって、そこに何人も座っています。
その奥には、テーブル席があって、家族連れのお客さんがラーメンを食べていました。
「まさに、地元のお店、地元に愛されるローカルなお店」の風景でした。
店主さんは、女性の方で、店員さん(バイト)も女性でした。
店内は綺麗で、明るくて、清潔感に溢れていました。
「ここは東京なのか?」、と自分の目を疑いたくなりました。
メニューの前に、まずはビールを♪
一人で、「はんせー♪」。。。
中野坂上から東中野まで歩いたので、ちょっといい運動になった…かな!?
運動の後のビールは格別っす。。。
で、
メニューです。
基本的に、「らあめん」と「つけめん」の二種ですね。
どちらも魅力的なのですが、まずは「らあめん」かな、と。
いったいどんな「ラーメン」なのでしょう!?
ワクワクです。で、ビールを飲んで待ちます。
ジャジャーン!!
うわー…。
どこからどう見ても、美味しそうなラーメンなんですけど…(;^ω^)
匂いもとても香ばしく、エレガントな感じがします。
スープを飲むと…
そこには、「めくるめく和風魚介出汁の醤油ラーメン」の世界が待っていました。
でも、鰹節とか鯖節とか煮干しとか、そういう分かりやすい魚介スープじゃないんです。
「あれー、これ、何なんだ!?…」、と。
帆立とか、昆布とか、あと、干し海老とかが入っているんだとか…。
あと、確認はできませんでしたが、感覚的には焼アゴの風味もあったような…。
普通の煮干しや鰹節のスープよりも、ちょっとあたりが強い感じのスープでした。
なので、いわゆる「永福町系」や「大勝軒系」とは若干異なるアプローチの和風ラーメンでした。
こりゃ、凄いわ。。。
あと、千葉人的には、より複雑になった「海空土」の味って感じ!?
ただ、海空土は永福町系と言われているので、同じじゃないです。
また、イマドキの「淡麗醤油」とも違います。
魚介の旨み成分がたっぷりとスープに反映されています。
しかも、これで、無化調だっていうんですから、驚きです。。。
印象的には、進化した<荻窪ラーメン>!?
あるいは、<研ぎ澄まされた東京和風醤油ラーメン>!?
麺は、自家製麺。
やや太めで、むっちりとした官能的な麺でした。
微妙に<うどん>っぽい麺だったような、、、
通常のラーメンの麺よりも、明らかにはるかにむっちりとしています。
また、通常の麺よりも黄色くありません。つまりはかん水の色は抑えられています。
その辺もきっと<こだわり>、健康へのこだわりなんだろうな、と。
でも、全然、劣った感はありません。
むしろ、重量感があって、食べている感覚がダイレクトに伝わってきます。
素晴らしいです。
***
さすがは、大都会東京で15年間、女性店主さん一人で守り抜いてきたお店。
もちろん、このお店を支えてきたスタッフの人たちのお力もあってこそ。
僕が、「石神さんの本を読んでいて、ずっと来たかったんです」、と話すと、
店主さんは、「そうなの!? 石神さんは私のこのお店を誰よりも早く評価してくれて、広めてくれたんです。だから、本当に感謝しています」、と仰っていました。
さすがは、石神さん。
僕は、「僕も17年くらい、石神さんのファンで、彼に影響されて、ラーメンを食べ歩いているんです!」、と。
店主さんは、「あらそうなの~♪」、と。
何気ない会話を交わしました。
…
と、同時に、自分の「役割」も、なんとなく再確認できたような気がします。
個人のお店で、素敵なラーメンを出しているのに、認知されないお店をブログで紹介することで、そのお店の存在を示すこと。提示すること。
すでに知られているお店、認知されているお店は、もう、いいんです。知られているから。
知られていないお店、知られていないラーメンを探して、それを食べて、その存在を提示する。
それが、自分の「役割」なんだろうな、と。
この「好日」については、もう既に、完璧に知られているので、僕が取り立てて語る必要はないかもしれません。
でも、考えれば、もう「石神本」が出なくなって、何年も経っています。ラーメン本は、一部の大手のムックを除いて、ほぼ消滅しました。今、そしてこれから「ラーメン好き」になる人は、もう「石神本」の存在を知りません。出版業界の冷え込みは深刻で、今後、ラーメン本はしばらく期待できそうにありません。
となると、「知られているお店」だからというだけで、切り捨てるのも、どうなのか?、と。
今や、ラーメン情報は、ネット内で、狂ったように氾濫しています。ネット内では、量的に圧倒的で、質的な吟味は、ほぼできない状態にあります。ポピュリズムにのっとったランキングは、自動的に出てきますが、<質>にこだわったランキングは、探すのさえ、難しい。しかも、「最高権威」と謳うラーメン本も、専ら「新店」と「(評論家・マスコミに評価された)人気常連店」だけに限定されています。
僕らが「知っている」と思っていても、実は「忘れられつつあるお店」というのもあるかもしれないんです。
そういうお店まで、ちゃんと見つめてこそ、ホンキのラーメンフリークじゃないのかな、と。
「冷たくておいしい! マンゴーデザート」もありました。
小鉢シリーズも、安定ですね♪
達筆ですね♪
そうそう。
僕のテーブルの隣に座っていた「パパ」と「(小学生?の)お嬢さん」の会話が面白かったです。
「おい、早く食べろよ。早く帰るぞ」
「まってよ。ラーメン食べてるんだから」
「遅いよ・・・」
「もう! 美味しいんだから、ゆっくり食べてるの!」
「そうか… すまん…汗」
…
みたいな。
ほとんどしゃべらないパパ(僕世代?)でしたが、そこに確かに「愛」があった気がしました。
好日は、(先入観として)人気があって、ドライで、ただ食べるだけの場所だと思っていました。
が、違いました。
東中野に住んでいる普通の人たちが、仮定的な雰囲気の中で、超絶品和風ラーメン・つけ麺を味わう、素朴でいて、ローカルで、アットホームで、やさしくて、ほのぼのとしたお店だったんです。
だから、心から、「素敵だなぁ…」って思いました。
そして、幸せな気持ちになりました。