Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

麺屋塞翁@五井 塞翁の味に激変が!?変わり続けるその意味は?!

気がつけば、世の中はゴールデンウィークモードに突入。
大震災もあり、身内の不幸も続き、なんか全然晴々した気持ちにはなれませんが、
休みはいいものです(苦笑)

昨日、新しいバンドの話をしに五井のお友達の家にいきました。
話をしに、というか、曲の打ち合わせ、いや、宅録をしに。
20年来の親友とのバンドの再開は、なんかしみじみとします。

で、五井に来たからには、行かねばならぬのです。
わたくしの原点となるラーメンを作り続けるあのお店に。
昔からこのブログを読んでくれている人なら、すぐに分かりますよね?!

そうです!!!

10年以上にわたって蘇我で営業してきた『総豊』の店主、市川さんが、
昨年、五井の平成通りに移転して開業した『麺屋塞翁』です。
ちょうど昨年の4月にオープンしたので、塞翁としては創業1年ですね。
僕も、そのオープン時に来て以来なので、ちょうど1年ぶりです。
もっともっと来たいんですけどね、、、(泣)

市川さんは、それこそ90年代のラーメンブームの只中で、自身のお店を開業しました。
今流行っているお店のほとんどがまだ生まれていない時代でした。
それこそ、なりたけや元気一杯活力ラーメンなんかが元気だった頃でした。
もともと「チキンラーメン至上主義者」だった僕が、お店のラーメンに開眼したのも、
90年代末期に、父にここのお店に連れてきてもらったことに由来しています。

なので、塞翁はまだ1年の新しいお店ですが、キャリアは抜群です。
経験、実績、実力、どれも十分にあります。
僕もブログで偉そうなことを書いていますが、市川さんの前ではただの子ども同然です、、、

***

久々の塞翁は、まだピカピカのお店でした。綺麗なお店です。

メニュー的には、1年前とほとんど変わりがありませんでした。
が、市川さんのことです。メインのスープ自体がどうなっていることか?!?!
(ドキドキ)

今回は、お友達と一緒に来たので、つけ麺とねぎラーメンを注文しました☆

つけ麺とは、超久々の対面かもしれません。
見た感じは、かつての総豊時代とあんまり変わらない気もしますが、、、

ひと口食べて、かなりの激変に気づきました。
かつてとほとんどスープの色自体は変わりませんが、
全然違います。全然別物です、、、!!

とにかくスープの粘度が半端ないです、、、
こういう粘りっけって、他じゃあんまり見たことがないです。
なので、麺にスープがからみまくります。ネロネロです!!

このネロネロスープ、粘度のわりにはくどさも臭みもないんです。
あまりにもすごいつけ麺だったので、右往左往していたら、
市川さん、嬉しそうに、にやりと笑っていました。
「してやったり」って感じですかねー(汗)

聞くと、これまで独自の「豚骨醤油系」で突き進んできたのをやめて、
豚:鶏、1:9に変えたそうです。

…え? 鶏白湯?!?!

正確に言えば、鶏豚白湯なんですけど、鶏が主になっていました。
これって、「激変」ですよね。。。

それに、背脂も使うのをやめたそうです。
豚も背脂も総豊時代のラーメンのシンボルだったのに、、、
この一年で、味はかなり変わったと考えてよいと思います。
味の方向性はそんなに変わっているわけではないですが、
味自体は、かなり変わっています!!

スープを飲んだ感覚からすると、濃厚な鶏白湯醤油つけ麺って感じですかね。
総豊時代とは全然違うつけ麺になっていることは間違いなさそうです。
魚介もそんなに強く感じません。(ただ昔から魚介はそれほど強くはなかったけど)

豚骨、背脂、魚介、どれも「人気」の条件みたいなものだと思いますが、
これら全部を排したトロトロつけ麺、これはすごいです!!

全体的には、粘度は上がったものの、味は優しくなった、という感じでしょうか。
粘度が上がり、かつてよりも麺へのスープのからみはすごいことになっています。
が、これまでよりも味は優しく、食べやすいつけ麺にもなっています。
ただ、落ち着いたっていうんじゃないところがポイントですよね。

ベテランであって、新人である、という不思議な状態を楽しんでいるようにも思えました。
このつけ麺は、ラーメン屋さんの人にも食べてもらいたいなー、と。
「変わり続ける」、「闘い続ける」ということの意味が分かると思います☆

ラーメンの方も、同じように鶏主体になっていました。
味わい、方向性はかつてとそんなに変わりませんが、
スープは明らかに変わりました。もちろんかつてよりも洗練された感じがします。
ずばり魚介OFFだそうです。これも、市川さんの意思を感じます。

濃厚鶏醤油ラーメン、いや、濃厚でありながら、非攻撃的な優しいスープなので、
濃厚さっぱり鶏醤油ラーメン?! …もはや記述不可能…汗

これ、この前行った諏訪のラーメンの傾向に近いものがある…
つまり、「あってり」「こっさり」というわけのわからない形容詞的な表現、、、
(ちなみに、「あってり」は長野のお店で使われたのが初で、
こっさりは、最近聞くけど、僕のブログで6年くらい前に造語として書いたことがあります!)

今の塞翁は、まさにその「あっさり」でも「こってり」でもない味へと進んでいるように思います。
いや、もともと市川さんのラーメンはその中間領域のラーメンだった気がします☆

麺は自家製麺ですね。つけ麺同様です。
もちもち感たっぷりの麺で、問答無用ですねー。
スープとのバランスも最強です。

***

1年ぶりの塞翁ですが、まずもって大激変ですね。
これほどまでに、この1年で変わっているとは思っていませんでした。

が、でも、「総さん(市川さん)」らしいなー、とも思いました。

彼は、いつでも変わり続けようとしていました。
そして、総豊時代からずっと変わり続けていました。
限定ラーメンなんていうのはやってないけど、
メインのラーメンが常に徐々に変わっているので、
毎日が限定ラーメンっぽいところがあるんですね。
「1年後どうなってるか、ホント分からないよ」と笑って話していました。

すごいことだと思います。
千葉のラーメン店として一時代を築いた店主さんの一人ですが、
今も現役で、そして新たな味を求めて、新たな可能性を求めて頑張っている、
その姿に胸打たれました。本当に。。。

ラーメン屋さんはラーメンを作ってなんぼだと思います。
もちろん「経営」的な要素も大事ですが、メインではないはず。
金儲けに走る人も多い業界ですが、やはりラーメン屋店主さんはラーメンを作ってこそ。

僕も、日々授業をやって、講義して、研究して、論文書いて…
それを続けること、変わり続けること、問い続けること、
それしかないんだなって思ってしまいました。

音楽的にも同じことがいえると思います。
GLAYとかラルクとかって超ハイパー売れたけど、今はちっとも新作がでない。
あれだけ地位も名誉も実績もあるんだから、もっともっとガンガン出せばいいのに。
裏でどんな理由があるか分からないけど、解散してないんだから、、、
そういう意味では、B'zとかってすごいよなーって思います。。。

いや、この文脈でいえば、そんなビックネームじゃないアーチストか…

どんな業種にも当てはまると思いますが、
一つの道を歩き続ける、そして変わり続ける、ということは、
やはり普遍的なことなんじゃないかな、と。

色んなことを考えさせられました☆

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