ブログを始めて、あと3カ月くらいで、丸6年が経とうとしています。
最初は、5人とか10人にしか見てもらえないブログで出発しましたが、現在では、本当にたくさんの人がこのブログを読んでくれています。あんまり直接的に実感はないんですけど、本当に、色んな人が読んでくれていて、嬉しいやら、申し訳ないやらでいっぱいです。
今日、いつも利用しているスタジオで、店員さんに、「keiさんのブログを読んでいる人がいましたよ」、と教えてもらった。名前も知らないし、どんな人なのかも分からないけど、そういう人もいるんだなぁって思うと、ほっこりした気分になったり。
実在の自分とは違う「Dr.kei」というバーチャル上の人間を育てている気持ちになったりもします。というか、実際の自分とDr.keiを戦わせているっていうのが本当のところだったりもします。自分のなかにいるもう一人の自分と言ったら、大げさかな。でも、自分が、Dr.keiに負けないように、と、思っているのは確かです。実在の自分と、Dr.kei、最後に笑うのはどっちだ?!、みたいな。
また、実在の僕を知らない人は、Dr.keiをどのように見ているのでしょうね? どんな人間に思われているのでしょう。Dr.keiという存在を知ったあとに実在の僕が知り合った人もいます。そうすると、「イメージが違った」、と言われることが多いんですね。不思議です。
ネット空間に作り上げるもう一人の自分。そして、そのもう一人の自分の言葉に耳を傾けてくれる人たち。決してDr.keiをでっちあげているわけではありません。けれど、実在の自分ではない。ネット上の人物でしかない。でも、その人物を作り上げているのは、紛れもなく自分自身なわけで。。。
僕のこのブログをこっそりと読んでくれている人がいたとしたら、その人と僕は毎日関わっているわけです。遠くの友人よりも、もしかしたら僕のことが分かっている可能性もあります。でも、そのDr.keiは想像上の人物でしかない。その辺がすごく面白いなぁって思います。
つい10年ほど前までは、こんな風にネットでつながるってことは全然考えられませんでした。mixiだってないわけで。メディアと言えば、もっぱらテレビ、ラジオ、雑誌や新聞くらいしかなかった。メールはあったにせよ、ブログみたいに不特定多数に自分を発信するツールは存在していなかった。自分が世の中に意見をいおうと思うならば、頑張って本を出したり、売れなきゃならなかった。でも、色んな利害やしがらみのあるメディアに無理して出るくらいなら、こうやって、ネットで自由に書いていた方がいい。そっちの方が僕の性に合っている。世に問いたいのは、自分の名声のためではなく、また、利益を得たいからでもない。純粋に、素直に、世の中に訴えたいからだ。
この6年ほどの間、いったいどれだけのコメントをいただいたことでしょう。大切な時間を割いてコメントしてくれるのだから、できるだけお返事は書こうと心がけてきました。もれたのもあるかもしれませんが、できる限り返事はしてきました。ときには、厳しい意見や、辛辣な批判もいただきました。それもまた、ブログならではのコミュニケーションだと思います。
また、ラーメン屋の店主さんや憧れのラーメン評論家の方とも関わることができました。ただ、個人的に食べ歩きを楽しんでいた自分ですが、今では、色んなラーメン屋の店主さんが読んでくださっています。畏れ多いです。これだけ書いていて、なかには大変失礼な記述もあるにもかかわらず、店主さんからのクレームや批判はこれまでありませんでした。言葉というのはナイフみたいなもので、何かを書けば、誰かを傷つけます。きっと嫌な思いをした店主さんもいるかと思います。それについては、率直に申し訳なく思っています。ただ、利害のないところで、素直に書いているということだけは確かです。嘘や虚構で作られたものが多いなか、実直で素直なブログがあってもいいのかな、って、最近は思っています。
学生、教え子、卒業生もそれなりに見てくれていると思います。今の時代、「先生」なんていう存在は、学校だけのつながりでしかないという感じもします。卒業してしまえば、それっきり。それでいいとは思いますが、卒業してからも、こうやって「先生」の言葉を受けとめてくれる人がいる、というのは、とても嬉しいことです。
本当に感謝しているんですよね。
星の数ほどブログがあるなか、このブログを日々チェックしてくれている人がいる、それって、本当に素敵なことだし、幸せなことです。これからも、マニアックに、深く、生きることが少しでも楽しく感じられるよう、頑張って書いていこうと思っています。
日々の感謝の気持ちをこめて。
『きっと誰もが楽しく生きられる…はず!』