散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

お正月といえば。。。

2019-01-02 17:32:44 | 飲食後記



年末に搗き立ての餅をいただいた。なんでも友人の友人が餅つき機を持っていて、年末行事の餅作りに誘われたという事だった。有り難く私はそのおこぼれにあずかったのだ。
昨晩、鶏のスープを作ってあった。以前中国人の友人が鶏スープにハモンセラーノを一塊入れてとても美味しいスープを作ったの思い出して(本当は美味しい金華ハムを使いたいところだったらしい)真似してみたところ、美しいスープが出来上がったので、それをベースにお雑煮をこしらえることにした。

実は子供の頃お雑煮が嫌いだった。餅が好きではなかった。(餅は大福餅の様な形になっていると好きだ。多分餅の塊が好きではないらしい)
祖母は元旦に一切れ、二日目はふた切れ、三日目は三切れとお雑煮の餅を増やした。私はそれが嫌でたまらなかったのを覚えている。お餅は焼いてから椀に入れて膨らんだところをお箸でそっと押さえ、そこに他の具を並べてから鰹出汁をかけ入れるという具合で、付け合わせる具はシンプルであっさりしていた。
祖母が亡くなり、そんな我が家の風習は消えたが、毎年正月にはお雑煮が食卓に現れる事に変わりはなかった。正月の食事が苦痛とまでは言わないまでも「今日はお雑煮が出ません様に」と内心祈っていたのを思い出す。

今もお雑煮はそれ程好きではないけれど、それでも一度は作りたくなる。勿論餅は小さめに切る。

茹でたブロッコリーと人参としめじと入れて、今年実ったカラモンディンの実の皮を細く刻み、柚子の代わりとした。これが割に美味しくて気に入った私は、興に乗ってハモンセラーノやパンチェッタを加えてたり、自家製の香辛料で辛味を加えてみたりして、だんだんお餅のことは忘れてスープ作りに没頭してしまったのだけれど、これはこれで楽しい。

さて、明日のお雑煮はどんな仕立てにしようかな?