ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

窓口にて

2007-03-08 | 日々のあれこれ
市役所の某課の窓口にて。

年のころは30代。トレーナーにジーンズの男性。
窓口の女性職員になにやら声高に訴えている。
「だからー。本人がここにいるって言ってるんだから!それでいいじゃないですか。なんのためにきたと思ってるんですか!」

なにげなく耳を傾けていると。。。というかイヤでもとなりに立っている私の耳に彼の怒声がとびこんでくるのだが。

どうも「本人確認できるものの提示」をめぐってもめているらしい。

…件の男性「免許証」を提示したらしいのだが、それの「有効期限」が過ぎているらしい。

「それだったら、ここに書いといてよ!なんにも書いてないじゃない!!」
指でなにかをトントンさしている気配。険悪な雰囲気。

「ですから、こちらは、有効期限内の免許証をもって本人確認できるものとしているわけでございまして。。。」

男性の興奮した声とは対照的に、対応している男性職員の口調はやたらていねいだ。

ひとしきり怒りをぶちまけていた男性は携帯電話でだれかと話し出した。ふと目をやると窓口から姿を消していた。

……本人確認できるもの。。。

「有効期限がきれているものは無効です」と注意書きを入れるべきか。いれざるべきか……(笑)。

そんなことを思いながら、郵便局の窓口へ。

今日は、なんだかやたらと混んでいる。内心いらいらしながら窓口を見ていると。。。

どうも、3つ窓口があるうちの2つしか開いていない。しかもそのうちの1つがまるっきり閉鎖状態。ある男性によって。

後ろからしか見えないが、おかっぱのような長髪の若者。高校生か大学生か?。トレーナーにスニーカー。両肩にスポーツバッグをかけている。

「ですから、お客様のご本人確認ができるものがございませんと解約できかねます」
「…………だから。家に入れなくて…………」
若者の声は力がなくて、うまく聞きとれない。

「でしたら、学生証とかでもよろしいんですが」
「…………もってません…………」
対応している職員の方は困惑気味に尋ねている。
「では、運転免許証とか」
「…………ありません…………」

そのあと、なにか若者が事情を説明しているようだったが、職員の方はとにかく本人確認できるものがないと、解約の手立てがないということを繰り返している。淡々とした口調。

……だまりこむ若者。だまりこむ職員。。。

……時間だけが流れる。。。

私も含め局内にいる人たちは、二人の同行を興味深げにうかがっている。

「ですから、まず家の方から鍵をもらって。そうして本人確認ができるものを持ってきてから来て下さい。」

じーーーーっと身動きひとつせず。しかもまわりの状況をかえりみる様子もなく、窓口でねばっていた若者。やっともたれかけていたひじをはなし、窓口からよろよろと外へ去っていった。

本人確認できる書類。。。

運転免許証。パスポート。学生証。社員証。職員証……。
保険証もいいのか……。
写真入りではないといけないものもあるだろう。。。

……それらを持たない人は、ふえているのか?

「本人」が「○○○○はわたしだ!」といくら力説してみても、だれも信じてはくれない。いや信じる根拠となるものを提示してくれなければ信じようがない。

役所の窓口に足を運んだにもかかわらず、本人確認をとってもらえずに用事を済ますことができず、すごすご帰ることほどむなしいことはない。それはわかるが。。。

そのために窓口がふさがれるのは、まったく閉口するなー(汗)。
しかも、対応する側は判を押したように沈着冷静な態度。おそらくマニュアルとかあるんだろうなぁ。。。