新新☆もこほじゃほろみ日記

煩悩と私事のサイト

J.S.BACH:VOKALWERKE

2008-11-20 | 芸術
また激安盤を購入してしまった。

最近買った激安盤はみなDOCUMENTというレーベルである。全て10枚組で1749円。1枚あたり175円弱の計算になる。(なお下リンクのHMVとは値段が異なるので念のため)

BRILLIANTと同じようにオリジナルの版権を買うか借りるかして、廉価販売をしているものと思われる。でないと著作権無視の海賊盤ということになるのだな。

今回はバッハの「Vokalwerke」(声楽作品集)というもの。内容は、①リヒター「クリスマス・オラトリオ」1955、②ギュンター・ラミン「ヨハネ受難曲」1954、③フリッツ・レーマン「マタイ受難曲」1949、④カラヤン「ロ短調ミサ」1952/53である。数字は録音年代。全てMONOの歴史的録音である。したがって音質には少々我慢が必要。

このうち②と④はすでに別のセットで持っていたので迷ったのだが、①と③だけでも1749円で買えれば激安だと考え購入した。特に①はリヒターのそんな初期に録音があったとは知らなかったので期待大である。1965年の名録音とどんなに違うのか、若々しいリヒターの覇気あふれる演奏だといいな。アルトのヘルタ・テッパー、バスのキース・エンゲンも期待大。

③はレーマンのカンタータ4番の録音を聴いたばかりなので心が動いた。イエス役が弱冠23歳のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウというのも楽しみ。しかもレーマンは「マタイ受難曲」演奏中に倒れてそのまま昇天したというほどの人である(ただしこの演奏ではない)。それだけでも期待出来るではないか??
ちなみに、最近知ったのだが、このフリッツ・レーマン、かの名ソプラノ歌手ロッテ・レーマンの弟だったのね。

ついでに②と④について記す。
②はトマーナコーアを中心にライプツィヒ勢による本場もの。ギーベル(Sop.)、ヘフゲン(Alt)をはじめソリストも良く、なんたってヘフリガーのエヴァンゲリストが素晴らしい。演奏もいかにもリヒターの先生らしくて、リヒターファンなら納得いくもの。

④は実はなかなか聴く気がおきなかったが(笑)、思い切って聴いてみると思いのほか悪くない。オケとソリストはとても良い。豪華な付録として楽しませていただく。

参考 HMV該当ページより
J.S.バッハ:受難曲、ミサ曲、オラトリオ集(10CD)

収録曲
・クリスマス・オラトリオ BWV.248
 クロエ・オーウェン(ソプラノ)
 ヘルタ・テッパー(アルト)
 ゲルト・リュッツ(テノール)
 ホルスト・ギュンター(バス)
 キース・エンゲン(バス)
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
 カール・リヒター(指揮)
 録音:1955年(モノラル)

・ヨハネ受難曲 BWV 245
 アグネス・ギーベル(ソプラノ)
 マルガ・ヘフゲン(アルト)
 エルンスト・ヘフリガー(テノール)
 フランツ・ケルヒ(バス)、他
 ライプツィヒ・トーマス教会合唱団
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 ギュンター・ラミン(指揮)
 録音:1954年(モノラル)

・マタイ受難曲 BWV 244
 ヘルムート・クレプス(テノール)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 エルフリード・トロッシェル(ソプラノ)
 ディアンナ・エストラーティ(アルト)
 フリードリヒ・ヘルテル(バス)
 ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団
 ベルリン放送合唱団
 ベルリン放送交響楽団
 フリッツ・レーマン(指揮)
 録音:1949年4月9,10日(ライヴ、モノラル)

・バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV 232(全曲)
 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 マルガ・ヘフゲン(アルト)
 ニコライ・ゲッダ(テノール)
 ハインツ・レーフス(バス)
 ウィーン楽友協会合唱団&管弦楽団
 フィルハーモニア管弦楽団員
[マノウグ・パリキアン(vn)、デニス・ブレイン(hr)、ガレス・モリス(fl)、シドニー・ザットクリフ(ob)、ペーター・ニューベリー(ob)]
 録音:1952, 53年(モノラル)
 この録音はオーケストラの表記が以前から曖昧な部分があったため一部に混乱があり、上記はメーカーからの情報に従いましたが、最新の調査でウィーン交響楽団と特定されています。