新新☆もこほじゃほろみ日記

煩悩と私事のサイト

オルガン三昧

2008-11-07 | 芸術
先日入手した「バッハ:オルガン作品全集」だが、このシュトックマイアーという人、なかなかどうして隅に置けない(?)ことが解ってきた。

実はバッハのオルガン全集はヴァルヒャ(新・旧)、アランに次いで4セット目になるが、とにかくBWV番号が付いているものは、偽作の疑いのあるものまで全て網羅しているのは、シュトックマイアーだけである。まさにコンプリートであり、「全集」と呼ぶに値する。

演奏も素直で「音楽に対する誠実さを感じる丁寧で落ち着いた語り口」と前に書いたが、コラールを聴き進むにつれ、そうでもなく、他の誰とも一線を画したかなり個性的な演奏であることがわかってきた。

端的な例として、有名なオルゲルビュヒラインの「おお人よ汝の罪の大いなるを嘆けBWV622」がすごく遅い演奏。ヴァルヒャは4:34(新)、4:30(旧)、アランは5:07なのに、シュトックマイアーはなんと6:57。同じ曲とは思えないくらいの遅さである。もちろんそれに合わせたレジスター(音色選び)も納得がいく。(ちなみにヴァルヒャが新旧ほとんど同じ演奏時間なのはさすが!)

遅いが決して退屈ではなく、瞑想するのにいい速さである。まあどの曲も遅いわけではないが、この1件とってもシュトックマイアーがかなり独自の世界をもっていることが想像できよう。こんな調子でこれからしばらくは深夜のオルガン三昧が続く。

ところでフィギュアスケートとパイプオルガンは合わなそうだな~残念!!
あ、でも「オペラ座の怪人」にはオルガンが入っていたっけ!?もしかしていけるかも???