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ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

弓張 美季 ピアノリサイタルに行って来ました

2012-01-28 22:30:44 | イベント





今日、カミさんと長女と3人で弓張美希さんのピアノリサイタルに行って来ました。

偶然にも得意先の方がお知り合いと言う事が解り、昨年のイベントに引き続き演奏を聴くチャンスに恵まれました。
本来ならばギャラリー里夢へのお誘いでありましたが、日程があわず今日に至りました。

クラシックには明るくないし、ピアノリサイタルに行く機会もほとんどありませんでしたので
演奏がどうとか言うことは全く解りませんので、その事を考慮に入れていただきまして、
非常に失礼な事を書いている事をお許しください。

J.ハイドンのピアノソナタから始まり、F.シューベルトの即興曲 
続いてF.リスト即興ワルツで途中15分の休憩に入りました。

ここまではあくまでメインのプログラムである、R.シューマンの幻想小曲集 作品12へ進むためのプロローグに過ぎません。
美希さん自らが「私はシューマン弾きです。」と仰っていますように
前半の演奏と比べてもより一層集中されているように感じられました。
美希さんの思いが指先から身体全体に伝わって、
やがてホール全体へとエネルギーが放射されているようです。

シューマンの作品の幻想と現実の間を彷徨っているような世界がたまらなくお好きだとか・・・。
クラシック音痴のわたしにもその思いが少しながら理解できたような気がしました。

プログラムが全て終了した後に何度ものアンコールがあり、バッハ、ショパン、ヴィラ・ロボスなどなど趣の違った作品の演奏を聴くにあたって、美希さんの懐の深さを垣間見た思いがしました。

最後にどうしても音の事を書いておかなければ成りませんね。
美希さんの懐の深さもさることながら、この、アートヴィンテージ・スタインウェイ CD-135が力を見せ付けてくれました。

前半のプログラムの比較的大人しくて綺麗な旋律の対してはつややかな華麗な音を奏でておりましたが、
後半のプログラムになると右手の美しい旋律と左手のダイナミックにズーンと床に沈み込んでいくかような低域の響きとが見事に融合して楽器本来の持つ力を十分に響かせているように感じられました。

やはり、ライブの持つ魅力は素晴らしいものがありますが、また別の視点から「オーディオも捨てたものじゃないね!」と言うのが今日の私の正直な感想です。
ただ、(立ち上がりのスピード)これはどうしても埋めるる事ができないであろう、圧倒的な差があったのも事実でした。
しかし、そのことを差し引いてもオーディオという趣味の素晴らしさを再認識できた1日でした。