金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

シニアライフも偶発性理論を活かして地平線を広げよう

2021年10月25日 | ライフプランニングファイル
 長期的な低迷を続ける日本と色々な問題を抱えながらもコロナ禍を克服して成長軌跡に復帰しつつあるアメリカ。この違いはどこから来るのでしょうか?
 その違いは幾つかの要因が絡み合っているので、単純化し過ぎることは危険でしょうが敢えて一つの要因を上げれば、クランボルツ博士の「計画的偶発性理論」をキャリア形成論の一つに取り上げたことではないか?と考えています。
 「計画的偶発性理論」とは、IT技術の進化と経済のグローバル化の中でキャリア形成は計画的には進まず、ターニングポイントの8割は偶然に決まるという理論です。クランボルツ博士は「何をしたいかという目的意識に固執し過ぎると目の前に訪れた想定外のチャンスを見逃しかねない」と指摘しています。
 クランボルツ博士はキャリアの8割は偶然決まるというのは実際の調査に基づくものだと述べています。
 アメリカ人の何割の人がクランボルツ理論を信奉しているかは知りませんが、リカレント教育とかコロナ禍からのリカバリーの状況を見ているとクランボルツ的な考え方は広くアメリカ社会に根を下ろしていると私は考えています。
 クランボルツ理論に立って考えると環境変化は職業選択にチャンスを与えるポジティブな材料となります。しかし日本では環境変化は従来の職業を失うマイナスの出来事と考え、環境変化に抵抗する勢力が結構大勢います。
 一例でいうとコロナ禍を契機としてオンライン診療はアメリカやヨーロッパでは拡大していますが、日本ではほとんど伸びません。それはオンライン診療で仕事を失うと考える医療関係者の人が多いからです。
 ですから日本ではIT化が中々進まないのです。IT化が進まないので優秀な人材が旧態依然とした仕事に留まり成長分野への人材シフトが起きないのです。
 これが人口減少とともに日本が長期低迷に陥っている最大の原因なのです。
 私はクランボルツ理論の重要なポイントは「偶然を呼び込むための行動特性を高める」点にあると考えています。
 偶発性を高める行動特性とは「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」だと博士は述べています。
 平たく言えばこれらの行動特性が高まれば多くの人と出会うチャンスが増え、多くの人と出会えば、キャリア選択のチャンスが増えるということなのです。
 これは働いている人だけではなく、シニアにも当てはまることだと思います。充実したシニアライフを送るには社会や人々との関わりは多い方が良いでしょう。その社会や人々とのつながりを生むのは出会いという偶然なのです。だから出会いを増やそうと思うと計画的に偶発性を高めると良いのです。そのためには好奇心や冒険心を大事にすることだと私は考えています。
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長年取引のある証券会社から郵政株の勧誘。顧客マインドを無視した営業では駄目だな。

2021年10月24日 | 投資
 先日長年取引のあるO証券会社から「日本郵政株の売り出しがあるのですが如何ですか?」という勧誘の電話があった。
 この証券会社とは10年以上も前仕事上のお付き合いで口座を開き、米国株(アルファベットやマイクロソフト)を置きっぱなしにしている。頻繁に売り買いして口銭を落とす客ではないので証券会社からするとオイシイお客でないことは間違いはないが、キャピタルゲイン目的で長期投資を行っている投資家に目先の多少の配当が期待できる程度のボロ株を推奨してくるとは困った証券会社である。
 別に書くほどの話ではないと思っていたが、たまたま来週初めに株価が決まり4日後に政府が売り出すという記事を見たので小言を書くことにした。
 郵政株は上場した2015年の株価1,999円を一度も超えることができず最近の株価はその半値以下のところをウロウロしているようだ。
 将来的に見ても郵便物は減るし、銀行・保険とも明るい材料はない。成長企業に投資して長期的にキャピタルゲインを狙うという私の投資スタンスから見れば逆さに振っても郵政株など買うことはないのだが、どうして証券会社は勧誘の電話をかけてくるのだろう?
 取引内容から顧客属性をプロファイルしていないという以外にない。こんなことではこの証券会社の先行きも暗そうだな。
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ブログのアクセスランキング3桁はそれなりにうれしいです

2021年10月24日 | ブログ
 ブログのアクセスランキングが時々3桁になることがあります。つまり1,000番以内にはいることです。概ねアクセス数が1日5百件以上になると1,000番以内になるようです。このアクセス数はUU(Unique User)で測っているようですから、1日に新規にアクセスした人の数と考えてよいでしょう。つまり同じ人が別のページを見てもカウント数は増えないということです。
 アクセス数は正直なもので山や旅行でブログを書いていない時は下がりますし、テンションが上がって1日二つ三つブログを書くと上がります。
 ブログのランキングには上には上があり、トップクラスになるとすごいアクセス数があるようです。でも誰に媚びることなく好きなことを書いて500人の方に読んで頂けるのはありがたいことだと感じています。ランキングを強く意識する方ではありませんが、上がることはやは正直うれしいものです。
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デジタル1眼も顔負け、Galaxyのパノラマ撮影

2021年10月23日 | 写真
昨日ある学会の研究大会の撮影係のご用命を受けてOLYMPUSのPEN-Fを持って出かけた。小型の1眼カメラだが、動体を速写するような場面がない限り使えるカメラである。実際2.8という明るいレンズを着けていったので室内会場の中でも十分写真は撮れたと思う。
 ところが会場全体を一枚の画像に収めるパノラマ撮影となると最近買ったスマートフォンGalaxy A52に軍配が上がった。
 下の写真はGalaxyで撮ったものだが、スマートフォンの中で画像を合成するので一瞬にパノラマ写真が出来上がる。
 これに較べてPEN-Fだとパノラマモードで撮影した後パソコンで画像を合成する必要がある。丁寧に作るとPEN-Fのパノラマの方が美しいかもしれないが、SNSにパッと載せるということではスマートフォンにはかなわない。
 もっとも最新のデジタル一眼の機能は知らないので、自分の限られた経験で云々する積もりはないが、私の場合パノラマ撮影に関してはスマートフォンは大活躍だった。
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登山パンツはやっぱりモンベル

2021年10月23日 | 
 今日吉祥寺のモンベルに寄って登山パンツを買った。長年穿いていた登山ズボン(古いものはズボンと呼んで新しいものはパンツと呼ぼう)がくたびれて洗っても汚れが落ちなくなり、全体にダレてべローンとした姿になってきたので買い換えることにしたのだ。
 これから年末にかけて日帰りハイキングや京都近郊ハイキングで山の会の女性陣と登る機会も多いので、neatな感じで山に行きたいと思った次第。山男は格好にこだわらないというのは若い時の話で年を取るとくたびれた服装は爺むささ以外のなにものでもない。
 さて私は登山道具はものによってメーカーを選ぶことが多い。例えば本格的なザック(バックパック)は、ドイツのDeuterかアメリカのOspreyを優先して選ぶようにしている。前者はドイツの郵便局の制式装備に、後者はアメリカ陸軍の制式装備に使われている。つまり折り紙付きのタフさと担ぎやすさを誇っている。残念ながらモンベルのザックなどは及びつかない。
 しかし登山パンツについてはモンベルから選ばざるを得ない。理由はモンベルは胴回りが太くて、股下が短いL-Sというサイズを出していてこれならば裾上げなしに穿くことができるからだ。
 残念ながらNorth Faceなどはウエストで合わせると股下が長すぎるのだ。
 さてオールシーズン(中厚手)のパンツにも幾つか種類があるが、今回はクリフパンツというのを買った。クリフパンツ、日本語でいうと崖パンツ。つまり動きの大きなクライミングもできるようにストレッチ性が高いパンツだ。膝下から裾に向かって細くなっているのもすっきり見えそうだ。
 いや、多少裾回りをスリムにしたところでお腹回りをすっきりさせないと、女性陣から格好良いなどと言われることは絶対になさそうである。
 パンツサイズのL-SのSを取る気概で頑張らないとズボンをパンツと呼び変えたところでモテることはなさそうである。あーあ。


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