岸田政権の船出については、海外マスコミにも色々な見方が出ている。
今朝目を通したCNBCは概ね好意的な評価を行っている。
理由は明快だ。CNBCの読者は投資家が多い。投資家は予測し難い状況を敬遠する。CNBCはマネックス証券役員Koll氏の「岸田氏は安定を好み、ボートを揺さぶることを好まず、経済政策については漸進的な政策をとるので官僚エリートには仕事がやりやすい」という趣旨のコメントを紹介していた。
記事の中で河野太郎氏についてはpopular vaccine tsar (有名はワクチン・ツァーリ(ロシアの皇帝)と呼んでいるから、彼が総裁・総理に選ばれると、投資家にとっては予測し難いことが起きるのではないか?という懸念があったことが想像される。
岸田氏が菅政権の閣僚でなかったことも来るべき衆院選でプラスに働くと記事は判断する。つまり野党側にとっては、前政権のコロナ対策失敗を理由に岸田政権を追求する術(すべ)がないからだ。
今日から緊急事態宣言が解除され、人出増や外での飲食増が予想される。もし総選挙までにコロナ感染者の急増がなく、順調に経済再生が進んでいると与党支持率が高まり、岸田政権は順調な滑り出しになるだろう。
だがコロナ問題を含めて環境が岸田政権に追い風であるかどうかはわからない。無難そうだけれど、風任せ的な面があることは否めないと私は考えている。