金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

岸田政権は無難な船出・・CNBCの予想

2021年10月01日 | ニュース
 岸田政権の船出については、海外マスコミにも色々な見方が出ている。
 今朝目を通したCNBCは概ね好意的な評価を行っている。
 理由は明快だ。CNBCの読者は投資家が多い。投資家は予測し難い状況を敬遠する。CNBCはマネックス証券役員Koll氏の「岸田氏は安定を好み、ボートを揺さぶることを好まず、経済政策については漸進的な政策をとるので官僚エリートには仕事がやりやすい」という趣旨のコメントを紹介していた。
 記事の中で河野太郎氏についてはpopular vaccine tsar (有名はワクチン・ツァーリ(ロシアの皇帝)と呼んでいるから、彼が総裁・総理に選ばれると、投資家にとっては予測し難いことが起きるのではないか?という懸念があったことが想像される。
 岸田氏が菅政権の閣僚でなかったことも来るべき衆院選でプラスに働くと記事は判断する。つまり野党側にとっては、前政権のコロナ対策失敗を理由に岸田政権を追求する術(すべ)がないからだ。
 今日から緊急事態宣言が解除され、人出増や外での飲食増が予想される。もし総選挙までにコロナ感染者の急増がなく、順調に経済再生が進んでいると与党支持率が高まり、岸田政権は順調な滑り出しになるだろう。
 だがコロナ問題を含めて環境が岸田政権に追い風であるかどうかはわからない。無難そうだけれど、風任せ的な面があることは否めないと私は考えている。
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2011年以降で最悪の9月は終わったが・・

2021年10月01日 | 投資
 昨日9月30日、米国株は3市場とも値を下げて終わった。ダウは1.6%、S&P500は1.2%、ナスダックは0.4%の下落だった。国債利回りの上昇が一服したことで、金利上昇に敏感なハイテク銘柄の下げが小幅だったのでナスダックの下落幅が小さかった。
 9月一カ月でダウは4.3%、S&P500は4.8%下落した。
 ダウとS&P500にとって先月は2011年以降で最悪の9月となった。
 Barron'sによると、歴史的には9月にS&P500が2%以上下落すると10月は平均的には0.4%下落するということだ。
 不安要因は色々あるが、サプライチェーンの混乱から企業収益が圧迫されるのではないか?といういう懸念が強いようだ。
 米国政府のデフォルトリスクは暫定予算案の承認で12月初旬まで問題が先送りされ、当面の危機は回避された。
 まあ10月もしばらくは荒れ模様と腹をくくっておいたほうが良さそうである。
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