金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

国税還付金が一部振り込まれてきた

2015年02月13日 | うんちく・小ネタ

先月(1月)25日に電子申告で確定申告を行った。その還付金が今日銀行口座に振り込まれてきた。還付金といっても、元々ある給与支払先が高めの源泉税率で源泉徴収を行っていたので、その分が戻ってきただけの話なのだが。さて「一部」というのは、確定申告を提出した後で、国民健康保険に関する控除を記入することを忘れていたことに気がついた。というのは昨年途中で組合健保から政管健保に切り替わったのだが、そのことが頭から抜けていたのだ。

気がついたのは先月末のこと。所轄税務署に電話で修正のやり方をたずねると「正当分をまたe-taxで送ってください。前回の分は恐らく手続きに入っていますので、還付は2回に分けて行われることになると思います」という回答だった。そこですぐ正当分をまた電子申告した次第である。ただし当然のことだが、こちらはまだ還付されていない。

巷間還付金詐欺というものが、流行っているらしい。税務署にしろ市役所にしろ、わざわざ市民一人一人に電話して、「お金が戻ります」といって、受取手続きを指示することはありえない。お役所もそれほど暇ではない。第一ATMからは送金はできても、ATMで振込を受けることは不可能だ。

だが役所も電話での質問には、キチンと対応してくれる。税金にしろ、年金にしろ分らないことは「要領よく」紹介すれば、役所もちゃんと対応してくれる時代になっているのだ。

今回は不注意から税務署に二度手間を取らせてしまった。来年からは漏れのないように、よく準備してかかろうと反省する次第だ。

 

 

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小雪舞う京都・上賀茂神社

2015年02月13日 | 旅行記

昨日(2月12日)から所用で京都に行っていた。今日の午後1時の新幹線まで時間があるので、午前中上賀茂神社と下鴨神社を参詣することにした。両社とも若いときから何度も参詣しているが、ご朱印を頂いたことはなかったので、ご朱印を頂くことにする。上賀茂神社・下鴨神社はともに山城国一の宮であり、故郷のこの由緒あるお社のご朱印は早く頂きたいと考えていたのだ。

泊まっていた河原町三条のロイヤルホテル&スパの向かい側の市バスの停留所から、終点の上賀茂神社バス停まで約30分。京都には市バス・京都バス乗り放題の一日乗車券が500円で売られている。上賀茂神社まで片道230円だから、途中の下鴨神社前で帰りに下車することを考えると一日乗車券がお得だ。

上賀茂神社に到着すると小雪が舞ってきた。

朝9時過ぎなので、参拝者はほとんどいない。

朱塗りの門の上に雪がうっすらと積もり、何とも神々しい。

ご朱印を頂きに社務所に立ち寄ると若い女性の2人組にあったので一言二言を言葉を交わす。バス停に戻ると彼女たちも同じバスに乗り、下鴨神社で下車したので、顔を合わせてニコリとする。上賀茂・下鴨の両社は当然ながらセットで参詣するものなのだろう。

下鴨神社の参道は長く、神域に近づいていくという雰囲気が漂っている。参詣者の数が上賀茂神社より多い。10時頃になり、人が動き始めたこともあるだろうが、都心に近い分、下鴨神社の方が足を運びやすいということもあるだろう。

下鴨神社をお参りした後は市バスで京都駅に向かった。少し時間があるので、どこかお参りしようかな?とも思ったが寒いのと、中途半端になりそうな気がしたので、駅の待合室で読書をして時間をつぶした。寒い日の京都の神社詣ではかなり根性が入っていないと続けられるものではない。

寒いとはいえ京都駅前では一時日差しがでていた。京都は狭いところだが、南北随分天気が違うと実感した次第だ。

 

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【イディオム】From the flying pan into fire マックの苦境

2015年02月10日 | 英語・経済

昨日(2月9日)四半期決算を発表したマクドナルド。予想を大きく下回る売り上げ減少で、株価は1.35%下落した。1.35%の株価下落は騒ぐほどのことはないが、このことを報じたFortuneの記事に幾つか食に関する単語を使ったイディオムが散りばめられていて、おもしろかったので書き留めてみた。

FortuneのタイトルはMcDonald's deserves a break today. Deserve a breakは直訳すると「休みに値する」だが、「たまには息抜きをして」というほどの意味だ。この言葉は1980年代の米国で、マクドナルドのキャッチフレーズだった。たまには息抜きをしてマックへ行こう、という訳だ。

それが逆手に取られて、記事のタイトルに使われた。サブタイトルの中にはWith Monday's quarterly earnings release, McDonald's has gone from the flying pan into the fire.という一文があった。「月曜日の四半期業績報告の発表により、マクドナルドは一難去って一難の状態に陥っていることが分った」という意味だ。From the flying pan into fireは「フライパンから飛び出して火の中に飛び込む」という意味で、日本語の「一難去ってまた一難」に相当する。ただし英々辞書を見ると「悪い状態からさらに悪い状態になる」とあるから、一難去ってまた一難の後の一難は前の一難より悪いと考えておくべきだ。

さてマクドナルドの場合は、実は「一難」ではなく、複数の難があった。一番は「食肉の品質問題」だ。2011年に著名なTVシェフのジミー・オリバーが「マクドナルドが、脂肪分の多い肉の切れ端に水酸化アンモニュウムを加えて、ハンバーガーの食材にしていること」を知り、TVで反対キャンペーンを張ったことだった。その後マクドナルドは負けを認め、水酸化アンモニュウムの使用をやめたが、2014年6月のCnsumer Reportsは「マクドナルドは米国で最低のハンバーガー」と発表した。

次に中国でマクドナルドが抗生物質など薬漬けの鶏肉を使っていたことが明らかになった問題だ。

四半期報告書によると、マクドナルドの既存店売上は、4.8%減少(市場予想は1.2%の減少)で、アジアの売上減少は12.6%(同8.4%)だった。

更に高品質・高価格路線に転換したことも、低価格にこだわる客層の離反を招き、カスタマイズ化路線は商品提供の時間を長引かせ顧客の不満を買うという裏目にでた。

MaDonald's is the big cheese in this market「マクドナルドはこの(ファストフード)業界の大物である」

Big cheeseは「大物」というイディオム(俗語)だ。しかしその大物は、今ウエンディーズなど他のハンバーガーチェーンの激しい攻勢を受けている。マクドナルドのbreak(休み)は息抜き程度は終わりそうもない。

★   ★   ★

イディオムを理解すると、英語の経済記事を楽しく読むことができる。英語の経済記事を楽しく読むことができると、投資の地平線が広がる。投資の地平線が広がると、利益を上げる機会が増え、リアルな世界の地平線が広がる・・・・

最近出版した電子本

「英語の慣用表現集」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LMU9SQE/

「人生の山坂の登り方・降り方」 http://www.amazon.co.jp/ebook/dp/B00LYDWVPO/

 

 

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米国、賃金上昇の兆しの裏に失業保険の短縮あり

2015年02月09日 | 英語・経済

今日(2月9日)は寒い。朝のTVの天気予報ではこの冬一番の寒さではないか?と言っていた。だが恐らく今日の日本株市場はかなり熱いオープニングを迎えるだろう。好調な米国の雇用統計を受けて、金曜日のNY市場では連銀の金利引上げが、先週初めの市場予想より早まるとの見方が広がり、ドル高が進み、その結果日経平均先物が250ポイントほど上昇しているからだ。

さて1月の米国の雇用統計では、1月の非農業部門雇用者増が市場予想を少し上回る257千人だったことに加え、11,12月の雇用者増が上方修正され、昨年1年間で3百万人の雇用が創出されたことが好感された。

加えて多くのエコノミストが注目したのが、1月の平均時間当たり賃金が0.5%上昇したことだった。

エコノミスト誌はThe end of the low-pay puzzle?という短い記事の中で、「2013年12月に議会は非常に長い期間にわたる失業手当を支給する法案の延長を拒否した。これを受けて幾つかの州で失業手当の受給期間を73週から26週に短縮した。ほぼ総ての州で失業手当が短縮された」と述べている。

失業者は失業手当が打ち切られたことで、低賃金でも受け入れて職につくことを選択し、また雇用者側も事情を理解し、特別な雇用の創出で応えてきた。それから1年が経った。エコノミスト誌は「1年前低賃金の仕事についた人々はいくらかの経験と勇気を積み、そして恐らくより賃金の高い仕事を求め始めたのだろう」と結んでいる。

規律のない社会保障の拡大を続けるよりは、経済成長が軌道に復し始めた段階で社会保障を抑制し、自助努力にゆだねる方が良い結果を生む、ということなのだろう。少なくとも米国では。

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ラジオシャック、本当の死因はスマートフォン

2015年02月08日 | 英語・経済

先週木曜日にチャプターイレブン(米連邦破産法11条、日本の民事再生法に相当)を申請した米国の家電量販2位のラジオシャック。昨日(2月7日)の日経新聞朝刊には「米流通再編アマゾン震源 ネット、実店舗のむ」というタイトルのもとで、ネット販売に顧客を奪われて、家電量販店が倒産に追い込まれたと書いている。

無論ネット販売によって家電量販店が売上を奪われたことは事実だが、それは瀕死の病人の最後のチューブを引き抜いたようなもので、何故ラジオシャークが瀕死に陥っていたか?を見ておかないと、日本の家電量販店の将来を考える上で誤りを犯す可能性があると私は考えている。

フォーブスによると、ラジオシャックは1984年に携帯電話の販売を開始して以来、73百万台の携帯電話を販売している。また同社はソニーのウォークマンやCDプレーヤーの売上でトップに立っていた。ところがスマートフォンの登場で、CDプレーヤーなどは時代遅れになってしまった。そこで同社はスマートフォンの販売に力を入れ、売上の半分をスマートフォンに依存するようになっていた。ところが2007年にアップルがiPhoneの発売を始めた時、同社はiPhoneの直売を強化するため、ラジオシャックのような再販業者のマージンを切り下げた。それが同社の利益を直撃した、ということのようだ。

★   ★   ★

日経新聞は前述の記事の後ろに「日本勢は融合手探り」という小さな記事をつけていた。

日本の家電販売のネット販売額は約7,400億円で家電販売の約1割まで高まったようだと書いている。

そこで過去1年ぐらいの我が家の家電購入チャンネルを振り返ってみた。我が家の家電購入チャンネルは主に3つある。「ヨドバシカメラのネット販売」「近くのパナピットの店」「メーカー直販」だ。

「ヨドバシのネット販売」では、主に商品が特定されているもの(たとえばプリンターのインクなど)を買う。「近くのパナピット」はワイフがお気に入りなので、ワイフが購入権を持っている台所回りの家電品(電子レンジなど)や設置を伴う家電品(ドアフォンなど)を買う。「近くのパナピット」は小回りが利くので、将来自分で色々なことがやり難くなった場合に備えて、お付き合いをしておいた方が良いという打算も働く。

「メーカー直販」の例は少し前では、タブレットNexus7で、新しいところではEvernoteのscansnapだ。Scansnapの製造元は富士通だが、Evernote版はEvernoteとの連携性が高いので、非常に使いやすいのである。

なお商品によっては、色々なメーカーの商品の特徴を聞きながら、購入する商品を決める場合もある。このような時、私はヨドバシカメラの店舗で相談し購入することにしている。理由は店員の商品知識が豊富で正確なことと、パソコンなどのアフタケアがしっかりしていることだ。

このように考えてみると、消費者が家電購入チャネルを決める動機は価格以外にも色々なものがあることが分る。逆にいうと、色々なチャンネルは、その分野で顧客の信頼を得ることができれば、生き残ることができるのだろうと私は考えている。

 

 

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