昨日(2月2日)の米国株は原油価格の急騰を受けて、1月の下げ相場から急反発した。ダウは196.09ポイント(1.1%)上昇して、17,361.04ポイントで引けた。ただ昨日の日経平均の引け値は17,558.04で今日はもう少し上値を追いそうだから、ダウと日経平均の競争はしばらくの間は日経平均の方が上回っているだろう。
WSJはTraders pointed to a surge of buying,unrelated to news of the day,late in the session. "We are due for a snapback rally" following last week's decline.と報じていた。
「トレーダー達は、場の引けにかけての買いの殺到は、日中発表されたニュースには関係ないと指摘した。『我々は先週の相場下落の後の急反発の方向に向かっている』」
Snapbackとは、ばねなどの反発をという意味だ。囲碁の「打って返し」もsnapbackというらしい。Snapback rallyは、相場下落後の急反発だ。
日中のニュースといえば、昨日発表された1月のISM(全米供給管理協会)製造業景況感指数は、前月比1.6ポイント低下し、53.5だった。これは市場予想の54.7ポイントをしたまわり、また3ヶ月連続の低下だった。
原油価格は先週後半から約12%上昇に転じている。これがエクソンやシェブロンの株価を押し上げ、相場を牽引した。
もっともこのまま相場が上昇に転じるかどうかは分からない。昨年11%株価が上昇した(S&P500)米国株のバリュエーションは、過去の水準を上回っている。企業収益予想が株価水準を正当化するかどうかは、今週後半に発表される企業業績にかかっている。
また雇用統計も大きな注目点。相場急反発は空売りをしていた筋の買い戻しが牽引したのかもしれない。いずれにせよ、今年の米国株は去年より振幅の激しい相場が続きそうだ。
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