金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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上宝村で円空仏を訪ねる短い旅

2019年12月30日 | ライフプランニングファイル
12月27日(金)ひょんなことから高山市の上宝町(以前は上宝村)で円空仏を訪ねることになった。
「ひょんなこと」というのはこの日我々山仲間6名は新穂高ロープウエイを使って西穂山荘に入る予定だったが、強風のため第二ロープウエイが運休となり西穂山荘にいくことができなくなった。
そこでロープウエイ乗り場から150mほど下ったところにある「観光センター」でこの日の宿を探してもらった。
幾つか調べて貰った後決めたのは新穂高温泉の旅館・焼乃湯だった。この日焼乃湯さんは休館日だったが急遽我々のために準備をしてくれることになった。特別のお世話になったから誉めるわけではないが、この旅館はコストパフォーマンスが非常に良いと思った。お値段は@1万円で内湯・露天風呂ありという充実ぶりで料理も良かった。場所も新穂高ロープウエイにかなり近いので登山には便利である。
 
さて午後1時半頃には宿の目途はたったが、チェックインは3時だという。それまで時間を持て余すので観光センターの女性にどこか観光できるような社寺仏閣はないか?と聞いてみた。偶々飛騨には千光寺という有名なお寺があることを知っていたので「千光寺さんなんかどうですか?」と聞いてみると千光寺は片道1時間以上かかるというので断念し、もう少し近い桂峰寺というお寺を教えて貰った。
 
新穂高から桂峰寺は車で30分程度。お寺は国道471号線より急な坂道をかなり登ったところにあった。
ご住職に拝観を請うと実に気持ちよく、どうぞ見てくださいと返事がきた。「拝観料は?」とたずねると「適当にその辺にお供えしておいてください」という返事。
円空仏十一面観音・天皇像などを拝観した。
 
 
本堂の天井には龍の絵。中々迫力がある。
雪が森々と降り続き飛騨にも漸く本格的な冬が来る気配だ。


桂峰寺を出て車を5分ほど走らせ、上宝ふるさと歴史館を訪ねた。ここにも数体の円空仏がある。
「飛騨三十三観音霊場めぐり」というパンフレットによると1632年に岐阜県で生まれた円空上人は生涯12万体の仏像を彫られたいわれ、全国に4600体あまりが現存する。その内岐阜県に1100体あまりが存し、飛騨には750体が存するという。
つまり現存する円空仏の16%以上は飛騨にあるということだ。
飛騨は山登りの合間に拝観するには恐れ多いほどの円空仏の聖地であった。


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