11月13日快晴。昨日夕方からちらついていた雪は標高5千m以上では薄っすらと残っている。
朝6時日の出を待って外に出てランタンリルンLangtang Lirung 7,227m(左の輝く峰)を撮影。気温は零度以下だ。大地が白い。ヤクがノソノソと動き始めた。
ランタン谷は東に向けて広大な河原が広がっている。その中でジョギングしている外人女性(といっても僕もここでは外人か?)がいた。昨日私達を風のように追い抜いていった人である。
朝食を食べて7時55分 下山開始。昨日は曇っていて見通せなったランタン谷が見えた。
正面はキムシュンKinshung6,781mだろう。右手の氷河はキムシュンと写真右端方向ヤブラYabraを分けるものだ。この氷河は地図を見ると下部の急峻な部分を越えると広大な氷原が広がっている。そこからチベット国境までは3,4kmである。若ければ歩きまわってみたいところだ。
ランタンを経由してゴラタベラに下っていく。振り返るとランタン谷の風景が大きく広がっている。
12時50分 ゴラタベラ到着。遅い昼飯を食べてラマホテルまで下山。
11月14日 今日も快晴。6日間のトレッキング中は総て快晴だった。今日は下界(シャブルベンシ)に下る日だ。
下山路の一部は崩壊しているので気を抜くことはできない。万一転落すると200m程したの谷底である。
バンブー手前で対岸に渡り漸く河原に降りた。ここからしばらく右岸を進むとトローシャブル分かれ(往路に使った道)に出会う。ランタン地区の典型的なトレッキングルートは私達が往復したキャンジン・ゴンパからここまで下り、ここからトローシャブルを経由して、聖地といわれるゴサインクンド(標高4,600m)へ行くというものだ。ゴサインクンドには煩悩の数に等しい108の池があるという。
午後2時頃シャブルベンシ到着。3人のポーターと分かれ(一人20ドルのチップを渡した)、遅いランチを食べた。ランチの後トリスリ川の脇にある露天温泉に汗を流しに行った。
湯船が浅くゆっくり温まることはできないが、ちょっとした野趣はある。こうして私達5人の6日間のトレッキングは終わった。
11月15日も快晴。シャブルベンシのホテルを7時45分に出たランドクルーザーは12時30分にはカトマンドゥのホテルについていた。ルートは往路と異なり、シバプリ国立公園の中心部から南下していった。途中チェックポイントで国立公園入場料250ルピーを取られる。ガイドがチェックポイントの警官に「通るだけだ。観光目的じゃない」とネパール語で反論していたが無理だった。我々に転嫁したそうな顔をするガイドに対して、我々は「総ての交通費はコミコミだから250ルピーは知らないよ」と主張する。
でも険悪なムードにならなかったのは、予備費に余裕があったからだろう。シャブルベンシに行くにはこのルートの方がカカニ峠越えより相当早い。又来る時はこれだな、と思った。
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