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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

連銀の緊急緩和策でも株式先物急落。CDCの勧告も影響か?

2020年03月16日 | 投資

昨日(3月15日)日曜日にも関わらず米連銀はコロナウイルス対策として、政策金利をゼロまで引き下げることと7千億ドルの量的緩和(国債と住宅ローン債券の購入)を決定した。

通常であれば連銀の金融緩和策は株式投資家から好感されるはずだが、米国株式先物市場はLimited downストップ安まで売り叩かれた。

市場は僅かな情報で大きくぶれるので連銀の金融緩和策が無力だと判断するのは早計だが、市場には金融緩和をしたところでコロナウイルスを抑制する直接効果はなく、しばらく混乱が続くと判断したということだろう。

混乱が続くと判断する一つの材料は同じく日曜日にCDC(米国疾病予防管理センター)が、全米で50名以上の集会(会議・コンサート・パレード・スポーツイベントなど)を向こう8週間の間中止または延期することを勧告したことだ(なお高校以下の学校・大学・ビジネスは除く)。なお勧告は「主催者側が脆弱な人々を保護するための手指消毒設備や個人間の社会的距離を確保できない限り中止または延期しないさい」というものだが、おそらく主文の方が独り歩きして米国内で様々な活動が鈍化することは間違いない。

そしてこの8週間規制は日本にも大きな影響を与えるだろう。

 

 

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偶然を味方につけるには偶然が起こる機会を増やすこと

2020年03月16日 | ライフプランニングファイル

今日(3月16日)は朝刊がお休み。ネットで日経新聞を繰っていたら面白い記事に出会った。「『偶然』を味方につける 50代からのキャリアの重ね方」(シニア人材教育コンサルタント 田中淳子)である。

話の趣旨はこうだ。

スタンフォード大学のJ.D.クランボルツ氏の「計画された偶発性理論Planned Happenstance Theoryでは、人のキャリアは80%くらいが偶然に左右される。偶然を引き寄せるための自分の行動は大事」というものだ。

よい偶然を引き起こすには「好奇心」「柔軟性」「持続性」「楽観性」「冒険心」の五つを意識して実践することが大切ということだ。

春は人事の季節である。学生は就職先を探して企業訪問を繰り返し、面接に臨む。既に働いている人にとっても会社の中でキャリア選択を迫られることも多い時期だ。将来どうなりたいか?ということを考えることが多いはずだ。

しかし自分の過去を振り返ってみてもキャリアというものは人との出会いで決まっていくことが多かったと改めて思う。私はキャリアの選択肢を増やすには、人との出会いを増やすのが一番だと思う。ただ無暗と人と出会えばよいというものではない。自分にとって意味のある人との出会いを増やすことが大切だ。だがあまりに功利的な動きは相手の警戒心を招くだけである。

それと目先のビジネスに拘泥するのもプラスではない。つまり趣味や教養の世界の繋がりの方がキャリア開発につながることが多いというのが私の経験からの結論だ。

持続的な好奇心をもって色々なことにチャレンジしていると人との出会いが増え、キャリアの選択肢が増えるものである。これが人生の機微だ。面接相手がこの機微を承知している人の場合は五つの資質の大小が決め手になることも多いだろう。ただ私の経験では役員クラスにならないとこのような機微を知らない人が多いのも事実だが。

 

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