今年に入って山登りらしい山登りはしていなかった。雪のシーズンはスキーに励んでいたのである。GWの山登りに備えて、近郊の山を歩くことにして、桧原村の三頭山(1,528m)を選んだ。
三頭山には他の奥多摩の山より良い点がいくつかある。一つは駐車場がしっかりしている上無料ということだ。週末は混みあうが、平日であれば問題ない。次に下山後温泉に入れることだ。三つ目は秋川の地酒喜正を作り元(野崎酒造)で買って帰ることができることだ。
山そのものとしては標高1,500mの山を3時間程度で往復できるのも魅力だ。これは車(バスでも良い)で都民の森まで行くからできる話で、下から登ると中々の山である。
4月10日午前7時過ぎに自宅をマイカーで出発。60㎞の道を2時間少々で走り、9時25分頃都民の森到着。9時38分登山開始。
森林館の手前でカタクリの花を見る。
森林館から大滝までの道はなだらかで、チップが敷き詰められているので足に優しい。
ブナなどの大木はまだ芽吹いていないが、小さな木では新芽が芽吹いていた。
大滝の水量は少なくなっている。好天続きのせいだろうか?
大滝の上で道は二つに分かれる。右の「ブナの路」は三頭山への最短コースなのだが、トレーニングの積りで左の「石山の路」から登ることにした。石山の路は途中大沢山を越えていくので、少しアップダウンがある。
大沢山に登る尾根には所々石がでているので「石山の路」になったのだろうか?
尾根から大沢山が見えた。
11時30分三頭山山頂到着。期待していた富士山は雲に隠れていたが、東京都の最高峰雲取山は良く見えた。
降りは鞘口峠を経由して駐車場に12時40分に戻った。鞘口峠は「さいぐちとうげ」と読む。
桧原村には読みにくい地名が多い。例えば人里は「へんぼり」と読む。笛吹は「うずひき」と読むそうだ。
車で10分ほど来た道を戻り、「数馬の湯」で汗を流した。もっとも気温が低かったので、汗らしい汗はかかなかったが、平日の午後早い時間に温泉に体を沈めるのは、のんびりして良いものだ。週末にはこの温泉も登山客で大変混雑する。
五日市の手前で野崎酒造に立ち寄り、生酒を一本買った。
奥多摩には小澤酒造の「澤乃井」と野崎酒造の「喜正」がある。小澤酒造は商売上手と見えて、料理屋などを経営し、酒蔵見学も受け付けているが、野崎酒造はこじんまりと昔ながらの酒造りを行っている。
端麗な飲み口とその商売下手なところが好きで私は桧原村方面に車で出かける時はここに立ち寄ることにしている。