金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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超富裕層の3/4は2年以内に米国のリセッションを予想

2018年04月20日 | 投資

米国経済は底堅い。昨日発表されたカンファレンスボードの3月の景気先行指数は、0.3%増加して109だった。1月の0.8%増、2月の0.7%増に較べるとペースは落ちているが、カンファレンスボードは2018年を通じて底堅い経済成長は持続すると予想している。

ところでCNBCによると、J.P.モルガンが欧州・中東の超富裕層(流動資産3千万ドル以上、純資産1百万ドル以上)700名以上に調査をしたところ、21%の人は2019年に米国でリセッションが始まると予想し、50%の人は2020年にリセッションが始まると予想した。

もっともJPモルガン自体は、リセッションが近いという兆候は見当たらないと述べている。

マイクロソフトの創業者ビル・ゲーツは3月に2008年のような金融危機はまたくるだろうか?という質問に「いつ来るかは言えないが、確実に来る」と述べた。

将来のリセッションが予想される背景には、景気浮揚のための大型減税の結果、財政赤字が拡大することなどがあげられる。

それにしても2年以内にリセッションが起きるという予想は一般の市場参加者の予想よりかなり悲観的に見える。

金持ちだから資産を守るために、悲観的なシナリオを想定して投資行動をとるのか?あるいは悲観的な見方を続けてきたから金持ちになれたのか?

それは分からない。しかし頭の隅に入れておいても良い少数異見かもしれない。

 

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