今日(6月20日)のグーグルファイナンスの画面は真っ赤である。株価が上昇すると緑、下落すると赤。日経平均は▲1.74%、香港のハンセン指数は▲2.67%、韓国KOSPI▲2%、インドのSensex▲2%と軒並み大幅下落。昨日の米連銀バーナンキ議長の債券購入プログラム縮小予想発言で、足の早い資金がエマージング市場から逃げ出すため、アジア株の下落は予想されていたが、中国の景気が予想より悪いことも拍車をかけた。HMBCとマークイットエコノミクスが発表したPMIは、ブルンバーグの市場予想平均49.1を下回る48.3だった。
中国の1週間もののレポレートは、2006年以降でもっとも高い水準まで上昇した。政府が金融問題を整理するため大鉈を振るうという観測があり、近い将来、クレジット・クランチが起きると予想する人もいる。
エマージング市場にはダブルパンチの6月となった。