金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

米国GDP成長率、下方修正で株が買われた

2013年06月27日 | 投資

昨日発表された米国の第1四半期のGDP成長率(年率換算)は、1.8%と前回予想の2.4%から下方修正された。GDP成長率は過去指標なので、市場の注目度合いは雇用統計などより低いが、昨日の米国株は買われて約1%上昇した。一般的にはGDP成長率の下方修正はマイナス要因だろうが、景気の鈍化懸念で連銀が債券購入プログラムの縮小を延期するのではないか?という予想が市場心理をサポートした。

GDP下方修正の最大要因は、給与税の2%上昇により、消費が予想より伸びなかったことだ。

前回予想では3.4%だった消費の伸びは、2.6%にとどまった。しかしその前の四半期に較べると消費は伸びているし、消費者のセンチメントは後退していない。消費減退のリスクは高くないが、景気は連銀が考えているよりは弱くて、債券購入プログラムの縮小時期を連銀は再考するのではないか?という連想が働くレンジの数字だったのだ。

連銀の金融緩和政策持続は日本株にも好材料。シカゴ日経先物は230ポイント上昇していた。

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青空や 花は咲くことのみ思ひ

2013年06月27日 | うんちく・小ネタ

「青空や 花は咲くことのみ思ひ」は、2,3日前の日経新聞文化面「空の青」に出ていた桂 信子の俳句である。この句の季語は「花」で、「花」は桜の花である。青空に向かって競うように咲く桜を歌ったのだろう。

だが私が新聞でこの句を見た時は、初夏の尾瀬に咲く色々な花を思い浮かべていた。理由は簡単、先週の週末青空の下、花を愛でながら尾瀬を歩いたからである。俳句の約束事や作者の意図を無視して勝手な解釈をすれば、青空は初夏がふさわしく、花は草原に咲く花が良いな、と私は思ってしまう。

Flowers

6月下旬の尾瀬は水芭蕉が最盛期を過ぎ、ニッコウキスゲには早く、主役不在の時期である。

燃えるようなレンゲツツジの花がところどころ目に付くが、横綱・大関格ではなく、前頭の上位といったところだろう。

Rengetutuji_2

あじさいに似たムシカリという白い花は木陰に咲いていて、地味な脇役だ。

Mushikari

木道の脇には黄色いリュウキンカ(多分)が健気に咲いていた。

Ryuukinka

「花の主役が不在」などというのは、人間中心の思い上がった見方なのだろう。総ての花はその生命の限りを咲かせている。

草木は生まれ育つ場所も、花を咲かせる時期も選ぶことはできない。できることは生まれ育つその場所で、精一杯花を咲かせることである。

花は随所で主となっているのである。

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