カミサン伝説19三部作改「身代わりの像編11」
その頃、
ヨクオはあおむともとえの家で、
いろんなところを探しまくっていた。
ヨクオが、
あおむともとえの家のタンスの引き出しにあった通帳には
ほとんど金が残っていなかったからだ。
しかし、
もとえのことだから、
この家のどこかに多額の現金を隠している
と違いないと思い、
畳の下などを探していたのだった。
そこへ、
家のブザー音が鳴った。
ヨクオは怪しいと思った。
家の前に売り出しの広告が出ているのに、
わざわざ家のブザーを押すのは、
家を見に来ている誰かがいないか確認するために来た泥棒か
何かに違いない
と思ったからだった。
しかし、
ヨクオの予想ははずれた。
やってきたのは4人の警察官だったのだ。
(続く)