レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

春のループ作「獅子唐女」「風呂場かプールかスタジオか」

2013-03-18 21:55:13 | 小説

春のループ作「獅子唐女」「風呂場かプールかスタジオか」



 ソウセキは、
 獅子唐を直人に渡すと、
 「後は風呂場かプールかスタジオだな?
 うーん?
 一目でわかる...
 そうか!
 着ているものだな」
とぶつぶつ言っているうちに、
 何か閃いたように少し大きな声を出した。
 「今度は緑色に注目か?」
 直人は、
 獅子唐をちらっと見てから、
 ソウセキに訊く。
 「おー、直人もそう思ったか?
 ソウセキはまるで直人も同じ考えのように言うと、
 「だとすると、
 ジムはやばいから、
 スタジオかプールだな。
 うーん?
 緑のジャージとTシャツ?
 緑の海パンと緑の水泳帽?
 それで一目見ただけで、
 獅子唐男か?
 うーん?」
 ソウセキは、
 自分でいったん言いだしたはいいが、
 着ているものを想像して何か思ったか、
 また、
 ぶつぶつ言いだした。
 そばで、
 それを聞いていた直人は、
 「あの女、
 この獅子唐を渡して、一目みればわかるって言ったんだろう?
 でも、
 今、ソウセキが言ったように、
 着ているものが緑ということならば、
 緑色のものだけを身に付けた男を探してくれ
と言えばいいんじゃないか? 
 それに、
 緑色のものだけ身に付けていても、
  誰も獅子唐に似ている
とは思わないだろう?
 緑色ならカマキリでもいいしな」
と言って、
 手に持っている獅子唐をじっと眺めたのだった。
 すると、
 ソウセキは、
 「それもそうかもしれないが、
 このまま、
 考えていてもしょうがない。
 とにかく、
 一目みればわかるんだからな。
 スタジオはジムの隣で、
 さっきのあぶない男がいるかもしれないから、
 まず、プールに言って見ようぜ」
と言いだしたのだった。
(続く)




にほんブログ村 小説ブログ コメディー小説へにほんブログ村





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。