レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第3弾ゾンビ校長編「もとめが強気な謎とキミカの父親」

2010-09-26 10:12:17 | 小説
新第3弾ゾンビ校長編「もとめが強気な謎とキミカの父親」

 「あのもとめ先生が、
 あんなに校長先生に強く出る
とは思ってもいなかっただすよ。
 何があったんだすか?
 それにネネちゃんまでこうして」
 たまおが話しを切りだすと、
 「キミカのお父さんの親友が
うちの高校の理事で、
 ちょうど
キミカの家に遊びに来ていたみたいなのよ。
 そこへ、
 たまたま、
 もとめ先生がキミカを呼び戻しに来て、
事情をすべて聞きだしたわけ」
 ネネがそこまで話すと、
 「それとネネちゃんが呼び戻されたことと、
 もとめ先生の強気がどう関係するんだ?」
 ふうたが横から口を挟む。
 「ちゃんと最後まで聞いてよ。
 もとめ先生が正直に事情を話したら、
 その理事が、
 東大合格の可能性があり、
 しかも、
 うちのもう一人のミス経験者の女子、
まあ、私のことなんだけど、
を、何故、補欠からもはずして帰宅させたのかと、
 もとめ先生を怒鳴りつけたみたいなのよ。
 理由は、
 ひとつは最後まで補欠にしておけばいいだろう
ってことと、
 校長が取引したひさめは
男のためにそういう取引をするくらいだから
危ないって言うの」
 「うーん?
 まだ、よくわからないだすな」
 「だから、最後まで聞いてよ。
 で、
 私もキミカから聞いて
びっくりしたんだけど、
 今の校長、
 理事たちの評判が悪くて、
 今度のコンクールで負けたら
クビが決まってるって言うらしいのよ。
 それだけじゃなくて、
 その理事がもとめ先生に
 「君もコンクールで負けたら
クビの予定だった」
って、
 はっきり言ったのよ。
 もとめ先生はそれを聞いて、
 びっくりしたの
とかなり腹が立ったみたい。
 もとめ先生は
校長からそんな話し聞いてないから。
 多分、
 校長も知らない話しだ
とは思うんだけどね」
 「おー、やっとわかっただす。
 もとめ先生は優勝できなければ、
 いずれにしろクビだから、
 校長の顔色なんか
うかがう必要はまったくない
ということだすな。
 それから、
 理事たちからすると、
 コンクール優勝で知名度を
さらに上げるのも重要だすが、
東大合格者の増加も重要なんだすな」
 「さすが、たまおくん。
 そうなのよ。
 それで、
 もとめ先生は覚悟を決めたみたいなの。
 コンクール優勝だけでなく、
 コンクールに選抜されたメンバーと
補欠をできるだけ多く、
 できれば全員をね、
 東大に合格させることに全力を尽くし、
校長の意見は無視することにね。
 実際、
 キミカのお父さんの親友の理事は、
 相当実力あるらしいし、
 何か校長が文句を言ったら
すぐ自分に連絡するよう話したようなのよ」

 何故か、キミカが自分で話さず、
 ネネが珍しくペラペラと話したのだった。
 「だすが、
 校長はキミカちゃんのお父さんが
実力のある理事の親友だ
ってこと知らなかったんだすかな?
 だったら、マヌケな話しだすな」
 たまおが笑いながら話すと、
 「あたしだって、
 よく家に遊びに来る、
 そのおじさんが
そんなに偉い人だとは知らなかったんだから、
 校長が知るはずないじゃない」

 キミカは笑う。
 「そうだよね。
 キミカちゃんが知ってたら、
 きっとそのおじさんを利用するに
決まってるもんな。
 でも、結果的にはこれで、
みはるを排除できるな」
 ふうたも笑いながら、
 たまおの方を見た。
(続く)


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