レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新作「処刑裁判前」

2009-02-08 07:01:24 | 小説
新作「処刑裁判」

 永久は今回の事件の犯人が実は一人ではなく、
二人であったことを木太郎たちに説明した。
 木太郎たちはすぐ納得し、
二人を別々に足まできつく縛りつけた。
 永久は「警察を待つのもひとつの方法だけど」
と笑いながら、取り上げたナイフをポンポンと弄ぶ。
 「もとこ先生たちの仇をとりたい」
と木太郎が言いだした。
 「どうやって?」
おちたが訊くと、
 「同じことをするんだよ」
と今度はホウセイが言う。
 「それって、自殺に見せかけることかあ」
とおちたが訊く。
 「それしかないだろう。」
木太郎がおちたの頭を叩く。
 「いやー、それは同罪になるからやめようよ。
それより、これから
こいつら207号室に移動させようよ」
おちたがまっとうなようだが、残酷なことを言う。
 「そうだなあ、すぐやるのもなあ。
まずは恐怖を与えて、
それからじっくり考えるか」と
くそたが言うと、他の4人も頷く。
 「やめて、ごめんなさい」
 「本当にそれだけは、
それにそのナイフは違うんです。
もちろん、犯人でもないんです」
 と二人は懇願するが、5人は構わず、
二人を両手・両足を縛ったまま、
もとこの遺体がある207号室につれて、
もとこの脇に並べておいた。
 「やめて」二人の悲鳴を無視して、
5人は部屋を出て、カギを閉めた。
 「さあ、これから部屋に俺の部屋に
行って処刑裁判を始めるぞ」
 くそたはそう言って笑った。
(続く)

   


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