新作「処刑裁判」
永久は今回の事件の犯人が実は一人ではなく、
二人であったことを木太郎たちに説明した。
木太郎たちはすぐ納得し、
二人を別々に足まできつく縛りつけた。
永久は「警察を待つのもひとつの方法だけど」
と笑いながら、取り上げたナイフをポンポンと弄ぶ。
「もとこ先生たちの仇をとりたい」
と木太郎が言いだした。
「どうやって?」
おちたが訊くと、
「同じことをするんだよ」
と今度はホウセイが言う。
「それって、自殺に見せかけることかあ」
とおちたが訊く。
「それしかないだろう。」
木太郎がおちたの頭を叩く。
「いやー、それは同罪になるからやめようよ。
それより、これから
こいつら207号室に移動させようよ」
おちたがまっとうなようだが、残酷なことを言う。
「そうだなあ、すぐやるのもなあ。
まずは恐怖を与えて、
それからじっくり考えるか」と
くそたが言うと、他の4人も頷く。
「やめて、ごめんなさい」
「本当にそれだけは、
それにそのナイフは違うんです。
もちろん、犯人でもないんです」
と二人は懇願するが、5人は構わず、
二人を両手・両足を縛ったまま、
もとこの遺体がある207号室につれて、
もとこの脇に並べておいた。
「やめて」二人の悲鳴を無視して、
5人は部屋を出て、カギを閉めた。
「さあ、これから部屋に俺の部屋に
行って処刑裁判を始めるぞ」
くそたはそう言って笑った。
(続く)
永久は今回の事件の犯人が実は一人ではなく、
二人であったことを木太郎たちに説明した。
木太郎たちはすぐ納得し、
二人を別々に足まできつく縛りつけた。
永久は「警察を待つのもひとつの方法だけど」
と笑いながら、取り上げたナイフをポンポンと弄ぶ。
「もとこ先生たちの仇をとりたい」
と木太郎が言いだした。
「どうやって?」
おちたが訊くと、
「同じことをするんだよ」
と今度はホウセイが言う。
「それって、自殺に見せかけることかあ」
とおちたが訊く。
「それしかないだろう。」
木太郎がおちたの頭を叩く。
「いやー、それは同罪になるからやめようよ。
それより、これから
こいつら207号室に移動させようよ」
おちたがまっとうなようだが、残酷なことを言う。
「そうだなあ、すぐやるのもなあ。
まずは恐怖を与えて、
それからじっくり考えるか」と
くそたが言うと、他の4人も頷く。
「やめて、ごめんなさい」
「本当にそれだけは、
それにそのナイフは違うんです。
もちろん、犯人でもないんです」
と二人は懇願するが、5人は構わず、
二人を両手・両足を縛ったまま、
もとこの遺体がある207号室につれて、
もとこの脇に並べておいた。
「やめて」二人の悲鳴を無視して、
5人は部屋を出て、カギを閉めた。
「さあ、これから部屋に俺の部屋に
行って処刑裁判を始めるぞ」
くそたはそう言って笑った。
(続く)