レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「ミケーレの蒼き仮面」第五章459

2013-10-18 01:32:36 | 小説

「ミケーレの蒼き仮面」第五章459


 「命だけは...
 何でもご命令に従いますので」
 「おじさんたち、
 助けてよーーー」
 ねずみ虫とパティは急にその場で座り込むと、
 わざとペコペコ頭を下げて命乞いを始めた。
 多数の軍人らしき男たちはそんなパティたち
を見てから顔を見合わせると、
 「じゃあ、
 皇太子と皇后の首をここに持って来い!」
 多数の男の中で一番先頭にいて偉そうにしていた男が、
 変な武器のようなものを
 パティたちの前に投げてから、
命令口調で言ったのだった。
 「これは?」
 パティからすると、
 今その男が投げたものがこの時代の武器だ
とわかっていたが、
 わざとそんなことを訊くと、
 「ケイシー様!
 こいつらよそ者みたいですし、武器も扱えないようですから、
 我々がやった方が早いですよ。 
 さっさと、
 こいつら片づけましょう」
と、
 偉そうな男の側近らしき男が助言するように大声で言うと、
 「そんなことはわかってる!
 だが、俺たちが首をとってだな。
 あのバカ息子にしれたらこれから操りにくくなるだろ。
 それより、
 よそものに殺された方が後で何かと操りやすい。
 あいつ自身はそこまで考えてないからなあ」
と、
 頭の悪い連中の中では、
 そのケイシーとか言う男は少しだけずる賢いようなことを言ったのだった。


(続く)


 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。