レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

春のループ作「獅子唐女」「さっそく獅子唐男発見か?」

2013-03-07 21:43:22 | 小説

春のループ作「獅子唐女」「さっそく獅子唐男発見か?」



 「いたぞ!」
 「声がでかい」
 ソウセキはダンシングルームに入るなり、
 必死で踊っている男の鼻を指差して、
大声をあげたので直人に注意された。
 「まずは写真だな」 
と、
 ソウセキが言うと、
 「ああ。 
 それにしても凄い身体だな。
 それになんかもっこりしているぞ。
 すぐに見つけたのはいいけど、
 なんか、違う感じがするな」
 直人は、
 筋肉質の大男で下半身がもっこりしているその男は、
 獅子唐男ではない、
と思っていたが、
 ソウセキの方は、
 その大男のチンケな鼻を見て、
 獅子唐男だ、
と確信し、
 その大男をどうやって例の女のところまで連れて行こうか、
 考え始めていたのだった。
 「隠し撮り成功!」
 ソウセキが耳元で囁くと、
 「あいつはかなり強そうだから、
 本物の獅子唐男か、
 彼女に確認してから、
 連れて行く方法を考えた方が、
 俺たちの身のためだぞ」
と、
 直人がそっとソウセキに囁くと、
 「俺もあの獅子唐男を見た瞬間、
 かなり強そうだから、
 どうやって、
 あいつを彼女にところに連れて行こうか、
 悩んだんだ。
 だから、今、写真を取ったんだよ。
 これから、
 彼女のところにいったん戻って、
 確認してもらうから、
 おまえは、ここでそっとあの獅子唐男を見張っていてくれ。
 OKだったら、
 おまえの携帯にメールするからな。
 何か動きがあったら、
 すぐ電話かメールくれよ」
と、
 ソウセキは直人が頷く前に、
 「じゃあ、よろしく」
と言って、
 ダンシングルーム
を出ていってしまったのだった。
(続く)




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