レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジーブラザース「喜劇と悲劇のバー!コワコワ!人首酒伝説2」

2012-12-30 23:10:44 | 小説

レイジーブラザース「喜劇と悲劇のバー!コワコワ!人首酒伝説2」



 「なんですか?」
 「あほ?」
 カイミヤマが二人の態度を見て、
マスターにそれ以上話すなという合図をしたが、
 マスターは気づかず、
 「伝説ですよ!」
とだけ言うと、
 「伝説じゃなく、
 事件じゃないんですか?
 たしか、
 なんでも、
 有名な東大生連続殺人犯の犯人は
 マスターさんだ、
と、
 ジュウロウ先生が最初おしゃったんですけどね。
 でも、
 私が嘘だと言ったら、
 素直に認めて、
 それから、どうだったかしら?」
 「いや、
 お嬢さんがマスターを犯人にするのはセンスがないとか、
 わしをからかって、
 どうせ犯人にするなら、
 カイミヤマ先生の方がいいと言いだしたんじゃけど、
 それも違うのなんので、
 それからどうしたかのう?」
 ジュウロウはにたりと笑ってわざととぼけたことを言うと、
 もとこが思い出したように、
 「ああ、
 そうだったかもしれないですわね。
 それで、
 その後、
 3人で適当に酒をバカ飲みしたんですわ」
と言うと、 
 「そうことなんですかあ。
 じゃあ、人首酒伝説は、
 まだ、お聞きじゃない。
 それから、
 人首酒はジュウロウ先生がお造りに」
 「ええ、どちらも。
 お酒の方は、
 ジュウロウ先生が、
 こっそりと、
 胸ポケットから小さな瓶をとりだして、
造ってらしたような気も。
 あー、
 思い出しましたわ。
 最初は青酸カリだとかおっしゃて、
 あたしどもを脅かしてから、
 人首酒の話しが。
 でも、
 それはジュウロウ先生の書いた本の話しかと、
 でも、伝説ということは違うのかしら?」
 もとこが相変わらず怪訝な表情でマスターの方を見ると、
 「伝説は別です。
 それに小さな瓶ですかあ?」
 もとこの言葉に、
 マスターも同じように首を傾げたまま、ジュウロウの方を向くと、
 彼は胸のポケットから、 
 小さな瓶を取り出したのだった。
(続く)






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