レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説18「幸福の像編3」

2009-04-23 11:01:35 | 小説
カミサン伝説18「幸福の像編3」

 「大変だすよ。
偽物が一つ5万円でネットで売り出されてるだす」
 「どれ?見せて、見せて」
 「これだすよ」
 「これ、私の顔にそっくりじゃないのよ」
 「スタイルもよく美人に撮れてるだすよ」
 「そういう問題じゃないでしょう」
 「そうだすな」
 「うーん、誰かがパクったんだわ」
 「警察に訴えるだすよ」
 「それはまずいわよ。
こっちもインチキなんだから」
 「そうだすなあ」
 もとえとあおむは考え込む。

 「そうだす。
きっと、僕たちから過去に買ったことがある人間が
売りに出したんだす」
 「でも、買った人間は今も像を磨いてるはずよ」
 「そうだすなあ。
それに、ネットには像は載ってないだすなあ」
 「そうよ。噂を聞いた人間で私の顔を知ってる奴よ、
それか結局買うのをやめた奴よ」
 「どうするだすか」
 「どこかに部屋を借りて、そこから注文するの。
それで、誰だか調べるのよ」
 「いい考えだすが、宅急便みたいだすよ」
 「直接みたいとメールを出してみるのよ」
 「うーん、どうだすかな」
 「とにかく、早く、これをやめさえないと、
私らも捕まるかもしれないわよ」
 「何でだすか」 
 「だって、インチキだもん」
 「そうだすかな、
今のところみんな幸福になってるだすから
その人たちは訴えないだすよ」
 「でも、既に販売していて、
まだ3ヶ月たっていないのもたくさんいるし、
これをネットで見たら」
 もとえは考えただけでもぞっとした。
(続く)


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