カミサン伝説18「幸福の像編3」
「大変だすよ。
偽物が一つ5万円でネットで売り出されてるだす」
「どれ?見せて、見せて」
「これだすよ」
「これ、私の顔にそっくりじゃないのよ」
「スタイルもよく美人に撮れてるだすよ」
「そういう問題じゃないでしょう」
「そうだすな」
「うーん、誰かがパクったんだわ」
「警察に訴えるだすよ」
「それはまずいわよ。
こっちもインチキなんだから」
「そうだすなあ」
もとえとあおむは考え込む。
「そうだす。
きっと、僕たちから過去に買ったことがある人間が
売りに出したんだす」
「でも、買った人間は今も像を磨いてるはずよ」
「そうだすなあ。
それに、ネットには像は載ってないだすなあ」
「そうよ。噂を聞いた人間で私の顔を知ってる奴よ、
それか結局買うのをやめた奴よ」
「どうするだすか」
「どこかに部屋を借りて、そこから注文するの。
それで、誰だか調べるのよ」
「いい考えだすが、宅急便みたいだすよ」
「直接みたいとメールを出してみるのよ」
「うーん、どうだすかな」
「とにかく、早く、これをやめさえないと、
私らも捕まるかもしれないわよ」
「何でだすか」
「だって、インチキだもん」
「そうだすかな、
今のところみんな幸福になってるだすから
その人たちは訴えないだすよ」
「でも、既に販売していて、
まだ3ヶ月たっていないのもたくさんいるし、
これをネットで見たら」
もとえは考えただけでもぞっとした。
(続く)
「大変だすよ。
偽物が一つ5万円でネットで売り出されてるだす」
「どれ?見せて、見せて」
「これだすよ」
「これ、私の顔にそっくりじゃないのよ」
「スタイルもよく美人に撮れてるだすよ」
「そういう問題じゃないでしょう」
「そうだすな」
「うーん、誰かがパクったんだわ」
「警察に訴えるだすよ」
「それはまずいわよ。
こっちもインチキなんだから」
「そうだすなあ」
もとえとあおむは考え込む。
「そうだす。
きっと、僕たちから過去に買ったことがある人間が
売りに出したんだす」
「でも、買った人間は今も像を磨いてるはずよ」
「そうだすなあ。
それに、ネットには像は載ってないだすなあ」
「そうよ。噂を聞いた人間で私の顔を知ってる奴よ、
それか結局買うのをやめた奴よ」
「どうするだすか」
「どこかに部屋を借りて、そこから注文するの。
それで、誰だか調べるのよ」
「いい考えだすが、宅急便みたいだすよ」
「直接みたいとメールを出してみるのよ」
「うーん、どうだすかな」
「とにかく、早く、これをやめさえないと、
私らも捕まるかもしれないわよ」
「何でだすか」
「だって、インチキだもん」
「そうだすかな、
今のところみんな幸福になってるだすから
その人たちは訴えないだすよ」
「でも、既に販売していて、
まだ3ヶ月たっていないのもたくさんいるし、
これをネットで見たら」
もとえは考えただけでもぞっとした。
(続く)