「そして3人しかいなくなった?」610
すると、みつるはマイケルの機嫌をとるように、
「手にとってゆっくり見てよ。
マイケルくんなら解けるかもね」
と言って、
冊子ごとマイケルに渡した。
「自信ないけど。
ありがとうございます。
でも、こんなに凄いのに、
どうして、ネネおねえさん大嫌いなのかなあ」
と、
マイケルが余計なことまで言ったが、
みつるは怒ることもなく、
「まあ、いろいろと」
だけ言って頭を掻いた。
「あー、ごめんなさい」
マイケルは言ってから余計なことを言ったと気づいたのか
それだけ言って頭を下げると冊子を読み始めた。
「最初の方は全然ダメ。
...
...
...
あれっ?
すべてのなんとかは私があの悪魔のような奴に
なんとかのなんとかを教えたことにある。
さっきの文字が4つもか!
で、
このなんとかはここにようやくなんととか...りついて
死んでしまった男の人のなんとかがもとで起きたのか?
あれっ、
またこいつらか」
マイケルが多分みつるの世界でいう読めない漢字以外を除いて、
そこまで読んだので、
みつるたち4人は驚き、
信長が、
マイケルが2度目の例の4つの文字列のところで詰まっているところで、
「凄いね! マイケルくん。
そのまま、読めたの」
と、
驚き半分、おだて半分で言うと、
「だって、俺たちの世界の文字だもん。ほとんどが。
でも、俺、勉強してなかったから...」
とだけ言って、さらに、先を読もうとしたので、
「ねえ、なんとかってどういうこと?」
と、
虎之助が確認の意味もあってマイケルに訊くと、
「あー...
この4つの文字みたいに難しい文字なんだあ。
勉強しとけば...
そうだ!
ジョンはダメだけど、
ジョリーなら全部読めるかも」
と言いだしたのだった。
(続く)