レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章298

2013-03-18 01:17:54 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章298


 「こやつ!
 あのとき、アホンダーラ14世の首を討ち取ったので、
 褒美として、
 副大臣の職にするなど、 
 可愛がってやったのに、
 朕を裏切る気か?」
 「国王様、
 私の進言をあのとき聞いておけば」
 「黙っておれ!」
 仮面を奪った家来は、
 もともとはアホンダーラ14世の1の家臣で、
 国王側に寝返って、その首をはねた男だったので、
 国王に怒鳴られた家来が、
 あの男を信頼しないように進言したのだったが、
 国王は頭に血がのぼっており、反省するどころか、
あのとき、進言した家来を突き飛ばしたのだった。
 「やはりな!
 強さは認めるが、
 頭の悪さと、
 見かけによらず人を信用するところが甘いので、
 いずれ、
 誰かに天下をとられるとは思っていたが、
 まさか、この俺にとはなあ」
 仮面を奪った男は、
 そう言うと、
 すぐに仮面を被ると、
 あっという間に、
 その子分らしい男二人
と一緒にどこかに消えてしまったのだった。


 「国王は意外にマヌケなんだねえ。
 パティ、
 倒れている家来を助けてあげて。
 その家来の言うとおりだよ。
 あのアホンダーラ14世も似たようなところあったからねえ」
と、
 ウトーは仮面を取られたのに、
余裕でそんなことを言うと、
 パティは、
 「わかってるよ。
 ウトー」
と言って、
 パティはすぐ国王に突き飛ばされた家来を助けると、
 ミケーレに向かって、
 「ねえ、さっき、
 あの仮面にはただひとつ欠点があるとか言ってたよねえ」
と話しかけたのだった。


(続く)

 



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