レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第?弾「びびる龍之介たち」

2010-09-19 01:23:07 | 小説
新第?弾「びびる龍之介たち」

 「今開ければ、
 こいつらの命は助けてやるぞ。
 もちろん、おまえらもだ!」
 扉の向こうから
この世のものとは思えない不気味な声が
さらに龍之介たちをびびらせる。
 「いかん。
 騙されるな。
 開けろと言ってる
ということは、
 向こうからは開けられない
ということだ。
 とにかく、
もう少しの辛抱じゃ!」
 大玉教授がびびる龍之介たちを励ます。
 「騙されているのはおまえらだ!
 そこにいる奴こそ、悪魔だ!
 人殺しだ!」
 反論するかのように、
 扉の向こうから不気味な声がする。
 「声でわかるじゃろう。
 向こうにいるのこそ、悪魔じゃ。
 騙されるでない。
 苦しいのは悪魔の方だ。
 がんばれ!」
 「おのれ!」
というなんとも言えない大きな声
と同時に龍之介たちが押していた扉は
凄い勢いで押された。 
 「がんばれ!奴は苦しんどる。
 ここを踏ん張れば、勝つ!」
 「わかったぞ。
 俺はがんばるぞ!」
 「僕も」
 「俺も」
 「貴様ら!地獄に落ちろ!」
 「地獄に落ちるのは貴様の方だ!」
 大玉教授が言い返したとき、
 「おにいさまー、助けて」
という、
 シュウコに似た声がした。
(続く)


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