レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

カミサン伝説20真?ハッピー編「寿司屋の頼み」(21日分繰り上げup)

2012-06-20 00:38:36 | 小説

カミサン伝説20真?ハッピー編「寿司屋の頼み」(21日分繰り上げup)

*「両親と相談」に続きます。
 変則UPです。


 魚屋宅にやってきた寿司屋に、
 ケンタがその話しをすると、
 「うーん?
 そうか。
 実は、
 俺はあいつと籍を入れる前に実は戸籍を見て、
 あいつの両親が生きているということは知っていたんだよ。
 だがな。
 あいつは身寄りがいない
とずっと言い続けていたし、
 ハルカにもそう話していたから、
 ずっと知らないフリを通してきたんだ。
 多分、
 その女の話を聞くと、
 相当ワケありなんだと思うぜ。
 ハルカの病気がわかっても毛利さん、
 いや、
 吉川さんの話しはしても、
 実家の話しは一切しなかったからな。
 だから、
 俺からはとても言えねえな」
 寿司屋が珍しく真顔で話すと、
 「あの女の人は、
 悪い人じゃないと思うよ。
 ケンケンも懐いていたし。
 だから、
 俺からおばさんに、
 おじさんやオヤジたちには内緒ということで話してみるよ」
 ケンタがそう言うと、
 「ケンタも大人になったな。
 頼むぞ。
 俺も、
 過去に何があったかは知らないが、
 実の母親が、
 死ぬ前に一目でいいから会いたい
と言っているんだから、
 過去は水に流して、
 その頼みは聞いてやった方がいいと思うし、
 あいつも後でその話しを聞いたら悔やむだろうからな。
 それから、
 ケンタ、
 ハルカの病気の話しは詳しくするな。
 あいつがそんなことを言い出すとは思わないが、
 万一、
 あいつが、
 そのハルカと従兄弟に当たる女の人の血液検査と交換条件に会うなどと
と言ったら、
 話しはなしにしな。
 いいな。
 まあ、あいつがそんなことを言うとは思わないけどな。
 万一の場合はそうしろ。
 頼んだぞ、ケンタ」
と話して、
 寿司屋はケンタに頭を下げた。
 「わかってるよ、
 おじさん、
 とにかく俺おばさんに話してみるよ」
(続く)



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