第14弾レイジーブラザース「ジュウロウたちのコワコワ御殿散策4」
「うわー!ジュウロウ先生。
あれを見てください。
大変なことになってますよ」
「うん?
あー、なんてことを!」
「どうされました?」
「俺じゃないぞ!直哉が」
「こいつがこうした方が
格好がいいとかいうからだぞ」
「ジュウロウ先生!
そんなに驚かないでください。
あの像と人形は父がどこかから拾ってきた、
がらくたですから。
気味悪いので、
処分しようかと思っていたところですのよ」
「が、がらくた?」
「はい。ただのがらくたです」
マスターの言葉に、
もとこは平然とそう言う。
「それ目障りだし、
アンタたちもクサイし邪魔だから、
それ持って自分の部屋に行きなさい!」
「もとネエ、俺にくれんのか?」
「違うよ。俺だよ」
「一つづつに決まってるでしょう。
そんなことはどうでもいいから、
とっとと、それ持って自分の部屋に行きなさい」
もとこに睨まれると、
龍之介とチビ猿は、
落書きされた奇妙な像と人形をそれぞれ持って、
嬉しそうに出ていった。
「ちょっと、ここから部屋の中を見せてくれるかなあ」
カイミヤマはそう言うと、もとこの部屋をじっくりと見る。
「おっさん、変なとこ見るなよ。本棚だけでいいんだよ」
「そうだすよ」
「おっさん、わかってんのか」
双子と永久は興味深そうにもとこの部屋を見ている
カイミヤマを脅かそうとするが、
カイミヤマは3人を無視していた。
「おっさん、もう5分経ったぞ」
「あと25分だすよ」
「何かこのおっさん変な野郎だな」
カイミヤマは、
3人の言葉がまったく耳に入らないほど、
もとこの黒ずくめの奇妙なコレクションに
心を奪われていた。
(続く)
「うわー!ジュウロウ先生。
あれを見てください。
大変なことになってますよ」
「うん?
あー、なんてことを!」
「どうされました?」
「俺じゃないぞ!直哉が」
「こいつがこうした方が
格好がいいとかいうからだぞ」
「ジュウロウ先生!
そんなに驚かないでください。
あの像と人形は父がどこかから拾ってきた、
がらくたですから。
気味悪いので、
処分しようかと思っていたところですのよ」
「が、がらくた?」
「はい。ただのがらくたです」
マスターの言葉に、
もとこは平然とそう言う。
「それ目障りだし、
アンタたちもクサイし邪魔だから、
それ持って自分の部屋に行きなさい!」
「もとネエ、俺にくれんのか?」
「違うよ。俺だよ」
「一つづつに決まってるでしょう。
そんなことはどうでもいいから、
とっとと、それ持って自分の部屋に行きなさい」
もとこに睨まれると、
龍之介とチビ猿は、
落書きされた奇妙な像と人形をそれぞれ持って、
嬉しそうに出ていった。
「ちょっと、ここから部屋の中を見せてくれるかなあ」
カイミヤマはそう言うと、もとこの部屋をじっくりと見る。
「おっさん、変なとこ見るなよ。本棚だけでいいんだよ」
「そうだすよ」
「おっさん、わかってんのか」
双子と永久は興味深そうにもとこの部屋を見ている
カイミヤマを脅かそうとするが、
カイミヤマは3人を無視していた。
「おっさん、もう5分経ったぞ」
「あと25分だすよ」
「何かこのおっさん変な野郎だな」
カイミヤマは、
3人の言葉がまったく耳に入らないほど、
もとこの黒ずくめの奇妙なコレクションに
心を奪われていた。
(続く)