レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジーブラザース「アホな強敵の弱点?」

2013-03-31 22:50:26 | 小説

レイジーブラザース「アホな強敵の弱点?」



 「ジュウロウ先生、何やってんですか?」
 「いや、あのフランケンを倒せる武器がないか
と思ってのう。探しているじゃが...」
 「無理ですよ。
 あの石のような頭じゃ、ナイフも通用しないんじゃないですか?」
 「うーん、
 アホなだけに強敵じゃのう」
 ジュウロウとマスターの話しを聞いていたカイミヤマが、
 「たしかに、力だけじゃ勝てそうもないですが」
と言って、今度は身体のあちこちを触りだした。
 

 「早くするだすよ。
 殺される前に殺すんだすよ!」
 「あほ!」
 「ほら、行けよ」
 「わかっているけど、ソファーが邪魔なんだ。
  傷つけたらもとネエに怒られるのは俺だからなあ」
 あおむ、ウメナ、直哉が急かすと、
 龍之介はもとこがまだ生きていると思っているだけじゃなく、
 迂回すればいいだけなのに、
 アホだから意外に背部が高い革製の黒いソファーの上
を長く伸びた汚らしい爪で、
傷をつけないよう乗り越えようとモタモタしていたのだった。


 「ありました。
 これで強敵もどうにかなりますよ」
 カイミヤマは服の中からあるものを取り出し、
 ジュウロウとマスターにちらっと見せたのだった。
(続く)










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