レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」第四章17

2015-05-09 08:48:35 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」第四章17


 すると、
 カマキリ鳥が、
 「何故、
 今度はパー柿さんなんですか?」
と、
 アニーの方を見ると、
 「あんた、頭悪いわね。
 今度は、パー柿さんとプーさんという妖精のいるところに行くに決まってるでしょ」
と、
 小判女が言うと、
 「チンパンみたいなのに頭いいねえ」と、
 ウトーがからかうように言ったが、
 小判女はチンパンみたいなのに、
の意味を悪い方に考えず、
 「いえ、それほどでも」
と、
 まんざらでもないような感じで言うと、
 「じゃあ、すぐ変身よ」
と、
 少しはりきった感じで他の3体に命令した。
 

 「ウワー...
 そっくり!」
 その時代のペーは驚きの声を上げ、
 「俺って、こうなのか?」
と、
 パー柿自体は自分の姿を見たことないのか、
 そんなことを言ったが、
 すぐに、
 「プーに会うなら、
 これを持っていってください。
 今度は本物がいない訳ですから、
 疑われないように、これにメッセージを込めておきますから、
 それから、
 こっちはおそらく最強クラスの干し柿です。
 万一のために、お渡ししますが、余程の事態に遭遇した以外は食べないでください。
 それから、
 効果は1日だけです。
 また、
 1度に1個以上食べたら死にますからご注意ください」
と言って、
 先に最強クラスと言われる干し柿が20個くらい入った網袋をアニーに渡してから、
 何かパー柿が何か念じ込んだ干し柿の方をペーに渡したのだった。
 「ありがとうね」
 「どうも」
 「また、会えるかなあ」
 ウトー、
 アニー、
 ペー、
がそれぞれ言った後、
 「今度は移動先でしばらくこの姿でいないといけませんね」
と、
 パー柿に変身したカマキリ鳥たちが、パー柿そっくりの声で言った。
 「じゃあ、行くか」
 「では、
 この水晶を使った方が確実ですね。
 で、
 プーさんはどんな姿なんですか?
 私の寿命が縮むわけではなさそうですから」
と、
 ペーが、
 口から水晶を吐き出して、そう言ったのだった。

(続く)
  



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