レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「そして3人しかいなくなった?」156

2013-03-07 08:02:14 | 小説

「そして3人しかいなくなった?」156



 「外が海だったら、
 この玄関のドアは開けられず、
 外に出られないなあ」
 たけるが、
 タケの冗談を真に受けて、
つまらなそうに言った。
 「冗談ですよ...」
と、 
 タケは言いかけて、
 ドアの向こうを見て固まってしまった。

 「水ですね」
 「冗談が本当に...」
 「ただの水しかないな。
 生物らしいものも見えないぞ」
 リカ、
 たける、
 みつるはそんな呟きをしながら、
玄関の向こう側をじっと見つめた。
 「水が入ってくるということはないよな」
 みつるが言うと、
 「やめてくれ。
 冗談が本当になったら、
 俺たち、溺れ死ぬぞ」
 「それは大丈夫みたいですけど...」
 たけるの言葉に、
 リカはそう言いかけて、口籠もった。
 「どうしたんですか?」
 タケがリカの方を見ると、
 「ここが、
 もし、
 海底だとすると、
 こんなに明るいのは、
 おかしくはないですか?」
と、
 リカが、
 首を傾げながら答えたのだった。
(続く)






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