レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

レイジーブラザース「無限じゃんけん終了の秘密?」

2013-03-11 23:28:35 | 小説

レイジーブラザース「無限じゃんけん終了の秘密?」


 「まさか、
 あの双子、
 下に一人で下りるのが恐いので、
 じゃんけんでも、
 してるんじゃないでしょうかねえ」
 カイミヤマが、
 サヤの意見と違って、
 昔二人がじゃんけんをしていた様子を思い出して、
 そう言ってから、
 ジュウロウの方を見た。
 「うーん。
 そうかもしれんのう。
 だとすると、
 決着はつきそうもないから、
 ここを自力で抜け出すしかないのう?」
 「例の双子を下に行かせるにも声も届きませんし、
 携帯もつかえないですしねえ?」
 ジュウロウとカイミヤマがそういう話しをしていると、
 諦めていたはずのサヤがその話しを聴いて、
 「あの二人が、
 逃げてないなら大丈夫ですよ。
 いつもじゃんけんは長引くんだけど、
 必ず、
 どっちかが、
 先に、
 鼻か、
 腹が痒くなって、
 鼻をほじるか、
 腹を掻くわけ。
 で、
 そのとき、
 鼻をほじった方か、
 腹を掻いた方が、
 気を抜いて、
 大体負けるの。
 多分、
 もう、
 そろそろ痒くなってもいい頃だわ」
と言うと、 
 元気を取り戻したように立ち上がった。
 そして、
 しばらくすると、
 サヤが言ったように、
 壁になっていた小部屋が下に下りてきた。
 そして、その向こう側には、
 あおむが腹を掻きながら、
 立っていたのだった。
(続く)



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